患者さんの血液を採りだして、免疫刺激物質インターロイキン2を与えると、高濃度であればあるほど、NK細胞が活性化されます。
一時的にNK細胞の活性を少し上げるだけなら特別な技術は必要ありません。 そのため、各地でNK細胞療法とか、活性化NK細胞療法、高度活性化NK細胞療法など様々な名称で実施されています。
ANK療法はNK細胞を増強(Amplified)したというそのままの意味です。ANK療法とはNK細胞の活性も細胞数もけた違いに異なるものが、NK細胞が多少なりとも入っているからと高度活性化NK細胞療法等と称して各地で広がりました。
米国国立衛生研究所NIHが実証したNK細胞療法が効果を発揮する条件の一つが
「高濃度インターロイキン2で刺激された数十億個のNK細胞を投与する」です。
一方で、大量の高度に活性化されたNK細胞を一度に投与すると死亡例もでました。 治療はICUを占拠して行う必要がありました。
一度に投与する高度に活性化されたNK細胞の細胞数は10億個を上限とする。
これ以上一度に投与すると免疫刺激効果が強すぎて危険です。10億個でも40°Cとか、人によってはそれ以上の発熱を伴いますが、もっと強くすると巨大な腫瘍が一気に壊死を起こし死亡リスクがあります。
逆に点滴して熱もでないのはNK活性 x 細胞数 が全く足りていないということです。
ここが誰でもわかる見極めポイント
「免疫副反応がありますか?」です。
ANK療法の採血量は述べ5~8リットルですが、一般の高度活性化NK細胞療法は採血量20~50ml程度です。 これでは、採取されるNK細胞は数十万個程度、NK細胞の増殖スピードの上限は細胞固有の性質として決まっていますので、どんな技術を駆使しても2週間培養では数倍くらいにしかなりません。 この採血量では培養後のNK細胞数は数百万個程度、但し、混入T細胞は1日に2倍のペースで増えますので2週間培養で数千倍に増殖し、一回の点滴に数十億とか百億個くらい入っています。これはがん細胞を攻撃しません。少しNKがいるので高度活性化NK細胞療法と称していて、細胞数についてはよくT細胞の数を数えているものが見られます。
高度活性化NK細胞療法といってもあまりにも内容が異なりますので詳しくお知りになりたい方はお電話ください。 0120-51-2251 (平日9:30-16:30)