藤井真則のブログ

このブログはリンパ球バンク株式会社の社長時代に、会社社長ブログとして会社HP上に掲載されていたものです。ちょうど還暦を迎えるタイミングで社長の責を後任に譲り一時は閉鎖しておりましたが、再開を望まれる方もいらっしゃるため、別途個人ブログとして再掲載するものです。ANK療法という特定のがん治療に関しては、同法の普及のために設立されたリンパ球バンク株式会社のHPをご覧ください。
本ブログは、あまり標準的ではない特殊な治療の普及にあたり、「常識の壁」を破るために、特に分野は特定せずに書かれたものです。「常識とは、ある特定の組織・勢力の都合により強力に流布されて定着したからこそ、常識化した不真実であることが多い」という前提で書かれています。

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2009年01月06日

  

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2009.1.6.
 
 
家康については簡単に。
 
鎖国を断行した理由は、諸説ある通り、ということで。
 
下克上が続いた時代、更には下克上に飽き足らず、
世界に雄飛し始めた日本人。
変化を起こし、外へ向かって膨張し続けるエネルギーを
一旦、締めないと、いつどうひっくり返っても
おかしくない混乱した世の中が続く、、、
 
カソリック勢力の浸透を食い止められない、ましてや
世界各地で日本人が活躍する状況を放置すれば、
全くコントロールが効かない、、、、
 
まだヨーロッパ勢力の地上部隊が日本に攻めてくるには時間がある。
ところが、島津、伊達、、、 野心を秘めた有力大名が、ヨーロッパから
武器の供給を受けたり、資本提携などされると、たちどころに内戦に
発展し、ヨーロッパの侵入を招き入れる、、、、
 
 
といったところでしょうか。
 
 
このシリーズのテーマとの関連で、家康について一つだけ。
 
鎖国はしても、アンテナは張ったのです。
オランダ艦隊にカソリックの拠点と化した
島原城を砲撃させたことをきっかけに、
交易独占権を与え、
代わりに、世界の情報を提供させました。
何よりも、徳川泰平二百数十年の間、
国際感覚を維持するスタッフを
育て続けたのです。
 
もし、幕末期、徳川家臣団に、国際的センスと叡智に満ちた
人材がいなければ、あるいは居たとしても登用しなければ、
強大な軍事力を振りかざして薩長と正面から激突、
日本は焦土と化し、ヨーロッパの蹂躙する
ところとなっていたかもしれません。 
ところが、幕府は、徹底して無用の内戦を避け、
逆に、米国領「小笠原群島」を軍事占領して、
国土を守るという快挙を成し遂げます。
 
 
ヨーロッパはどうなっていたのでしょうか。
 
「資本」が、スペイン、ポルトガルから、オランダ、イングランドに移り、
徐々に主役が交代していきます。 ささやかな反乱から始まった
オランダは、国は小さいまでも、大規模な商団を発展させます。
 
マックスウェーバーは、プロテスタンティシズムが資本主義を揺籃した、
としています。 これは、精神構造とか、行動原理とか、価値基準、
などなど、人の意識の深いところまで考察した本格的な理論です。  
ただ、表面的に見ても、リンパ球バンクのような、「株式会社」は、
宗教革命のリーダーであるカルバンが始めたものです。
カンパニー : 「共に生きる」人々の家として、株式会社のシステムを
確立し、領主・領民という関係ではなく、会社という集団に資本を
集め、労働者が集い、会社という単位を基本に
社会活動を展開し始めました。 
今では、ANK療法を普及させる、といったことが株式会社の
目的となっていますが、元は、プロテスタンティシズムを
布教するのが目的だったのです。
もっとも、「免疫こそ、がん治療の主役」という考え方を
医学界に広めるのは、布教活動と言った方が
実態に近いかもしれませんが。
 
 
さて、仏教圏はマネーサプライが滞り、キャッシュフローが潤滑となる
イスラム経済圏によって尽く取って代わられ、今も仏教を国教とするのは、
タイとチベット位しか残っていません。 また、カソリック圏よりも、
プロテスタントの支配地域の方が、労働力が集約し易く、
投資効率が高く、経済成長が早く、資本の集中が起こりやすいのです。
かくして、東インド会社なる巨人が生まれ、今では、名前や組織が
すっかり変わりましたが、その「関連会社」が、ニューヨークでドルを

印刷するお仕事をやっています。
 
フランス南部にも、新興勢力が生まれます。
プロテスタント系ユグノー教徒です。
この中からデュポン家が台頭します。
火薬ビジネスで巨万の富を築き、
今でも、世界の火薬市場の過半を握ると
言われます。 
一昨年までは、よく溜池山王にあるデュポン社の
日本法人本社へ商談にお邪魔してたのですが、
応接受付には、デュポンファミリーが、試験管を振っている
写真が飾ってありましたね。 この会社、世界最大の
総合化学メジャーとして君臨し、自動車用エンジニアリング
プラスチック、特殊繊維、塗料、など、いくつもの分野で
世界市場をリードしてきました。
医薬品中間体部門は、かつて最強を謳われ、
この化合物が薬になるぞ、と狙いをつけると、
森羅万象あらゆる合成ルートを調べ上げ、
数十、数百の特許を浴びせてきました。
化学合成された物質が、すっかり新薬として
承認されなくなり(分子標的薬は、化学合成品が
多いですが)、同社中間体部門もリストラ対象です。
 
この時期、「ご活躍」されたヨーロッパの諸々のファミリーは、
現代においても、基幹産業のオーナーとして、
ご活躍しておられます。
 

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