藤井真則のブログ

このブログはリンパ球バンク株式会社の社長時代に、会社社長ブログとして会社HP上に掲載されていたものです。ちょうど還暦を迎えるタイミングで社長の責を後任に譲り一時は閉鎖しておりましたが、再開を望まれる方もいらっしゃるため、別途個人ブログとして再掲載するものです。ANK療法という特定のがん治療に関しては、同法の普及のために設立されたリンパ球バンク株式会社のHPをご覧ください。
本ブログは、あまり標準的ではない特殊な治療の普及にあたり、「常識の壁」を破るために、特に分野は特定せずに書かれたものです。「常識とは、ある特定の組織・勢力の都合により強力に流布されて定着したからこそ、常識化した不真実であることが多い」という前提で書かれています。

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2009年02月05日

  

くすり

2009.2.4.
 
 
戦後に策定されたグランドデザインは、
 
経済成長→不況→戦争→経済成長
 
こういうサイクル、景気循環モデルを前提としています。
 
ところが、医療は景気の影響を受けにくく、
健康保険財政は、不況が続くと、「入り」が減り、
「出」は減らないので、収支バランスが悪化します。
 
 
第一次石油ショック、いわゆるオイルショック後、
薬価制度は、最初の曲がり角を迎えます。
経済成長が鈍化し、財源が伸び悩んだのです。
 
薬価大改訂、改訂というのは、薬価を下げることを
意味するのですが、毎年、大鉈がふるわれました。
どの薬が重要かどうか、など、関係ありません。
とにかく、ざくっと薬価を下げるのです。
総支出を減らすことが目的なので、機械的です。
一旦、バサッと下げてから、いくらなんでもあんまりです、と、
医薬品メーカー側の要請に基き、一社につき、一品目、
下げ幅を再考される余地はありました。 
 
 
さて、「年金問題」を知らない人はいないと思いますが、
破綻することは、最初からわかっていたことなのです。
 
今、働いて稼いでいる人が、年金を納め、それを
その時点で働かなくなっている人に分配する。
日本の人口構成が急速に高齢化することは、
ずっと昔から予想されていました。
労働者/年金受給者のバランスが悪化すれば、
破綻するのは当たり前です。
 
問題の本質は、「終身雇用制」にあるのです。
 
10年以上前から、終身雇用制は崩壊、という見方も
ありましたが、まだ、今でも、大手企業が社員を解雇するしない、が
中吊り見出しの話題になっているのですから、終身雇用制は完全に
過去のものになったのではない、ということでしょう。
転籍出向も含めれば、まだまだ大企業では終身雇用制度は
生きている、という風に見えます。
 
ところが、実際には、終身雇用制は最初から存在しない、のです。
 
日本は、「定年雇用制」です。
 
定年があるのに、終身雇用というのは、定年までに、みんな死ぬ、
という意味でしょうか。
 
言葉からして、「嘘」なのです。
 
日本の国民は、もっと賢くならないとヤバイですよ。
突然の解雇で路頭に迷う人が出てきました。
老人で、医療を受けるお金がない人も続出しています。
ですが、小泉政権は、はっきりと、貧富の差を拡大し、
福祉を圧縮していくことは、言ってましたよ。
なのに、切り捨てられる人々に限って、小泉政権を支持
していたのです。 圧倒的支持率でしたよね。
あれは、よく、海外の人から、全く理解できない、と
疑問をぶつけられました。 日本は世界でも例のないほど、
貧富の差が小さい国なのに、なんでわざわざ、あんな政策を取るのか、
しかも、どうして、それを国民が支持するのか、、、 支持したんだから、
今の福祉削減の責任は、国民にもある、と、こういう見方を
されてしまうんです。
 
汗水流して、働きなさい、終身雇用なんだから、
家庭を顧みずに、会社のため、「社畜」として働きなさい。
(家に飼われているから家畜ですが、会社のために
自分や家庭を犠牲にしている人を、社畜というんだそうです)、
で、一定の年齢に達したら、定年です。 
もう貴方は必要とされていません。
要らないので、年金あげるから、会社にこないでください。
こうやって、切捨てられるのです。
 
 このどこが、終身雇用でしょうか。
 
終身、雇用してないじゃないですか。

れでも、日本は豊かになった?
それは否定しないにしても、
働いた割には、大分、損してますよ。
 
戦後グランドデザインでは、米国は市場です。
物を買う人々という役割を負いました。
日本は、製造拠点です。
太平洋戦争は負けたけど、
なかなか、凄い兵器をつくる、と、
感心されていたのです。
で、ひたすら、物を作れ、と。
それを米国市場に輸出すれば、
外貨を稼げるのですが、
米国財務省発行のTB(国債)を
買わされるのです。
汗水流して、家庭を犠牲にして稼いだ金は、
ごっそり、米国市場に還流していきます。
莫大な資金を背景に、米国では、クレジットを
使って、大量消費生活を楽しんできたのです。
 
 
 
一定の年齢になると働かない、そんなシステムをつくるから、
年齢構成が変わると、年金は破綻し、ただひたすら、
受給開始年齢を遅くして、年金制度の延命を図っているのです。
 
私は、あと何年か、ボーっと三菱商事に勤めていれば、
企業年金の受給資格を得られました。 
いつまでも続く保証はありませんが、
あの会社の年金は、それはそれは手厚いものです。 
ところが、勤続25年未満で退社すると、企業年金部分の
受給資格は消滅します。 
 
「アホなこと」をした訳です。  
 
元々、定年を迎える考えはないのです。 
何歳になっても、働き続けます。  
120歳以上でも働けるように、体のケアも始めています。 
「年を取る」というのは、年齢とともに、余計なものを「取り」、
能力を上げ、若返っていく、という意味だそうです。 
病気にもならなくなったので、健康保険証のフォームが
変わってたのも、忘れていました。 

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