藤井真則のブログ

このブログはリンパ球バンク株式会社の社長時代に、会社社長ブログとして会社HP上に掲載されていたものです。ちょうど還暦を迎えるタイミングで社長の責を後任に譲り一時は閉鎖しておりましたが、再開を望まれる方もいらっしゃるため、別途個人ブログとして再掲載するものです。ANK療法という特定のがん治療に関しては、同法の普及のために設立されたリンパ球バンク株式会社のHPをご覧ください。
本ブログは、あまり標準的ではない特殊な治療の普及にあたり、「常識の壁」を破るために、特に分野は特定せずに書かれたものです。「常識とは、ある特定の組織・勢力の都合により強力に流布されて定着したからこそ、常識化した不真実であることが多い」という前提で書かれています。

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2009年06月05日

  

免疫

2009.6.4.
 
 
今日は、抗ウイルス学会へ参加しました。
開発中の新薬の生の話もありますので、
内容についてここで書く訳にもいきませんが
懇親会のメインテーマは、やはりインフルエンザでした。
 
乾杯のスピーチでは、
 
「 さきほど成田空港に着いた時、
 マスクをしている人が多いのにギョッとした。
  こんな馬鹿げたことをするのは日本人だけだと
  情けなくなった。 流石に抗ウイルス学会に参加する
  メンバーは、誰一人としてマスクをしている人はいない
 ので少し安心した」
 
別の座長さんのお一人は、沢山の人がマスクをしているのを見ると、
B29の爆撃に対して、防空頭巾をかぶる、という日本人特有の
行動パターンを見た気がする、と、コメントしておられました。
 
米国ではゴールデンウィークに入る前から、
一切のパンデミック対策を止めています。
 
英国では昔から一般のマスクに感染防止効果は
ないし、N95とかN99規格のフィルターの目が細かい
タイプのマスクは、逆にウイルス感染リスクを増大させるから
一般の人は着用してはいけない、としています。
 
つまり、目の細かいマスクは呼吸が苦しく、訓練を受けた
人でないとすぐに手で触ってしまう。結果的に、マスクの
フィルターで凝集された高密度なウイルスの塊を触ることになり
その手で目を触ったり、食べ物を触ったりすると、感染確率が
急増する、というのです。ウイルスには、最低感染成立数が
存在すると考えられています。エボラのような超強力ウイルスだと
2000個。 正確ではないのですが2000個のウイルス粒子が
一度に接触しないと感染は成立しない、とお考えください。 
インフルエンザはもっと大量のウイルス粒子が同時に
接触しないと感染が成立しないと考えられています。
それをわざわざ医療用マスクなんか使うことで、
ウイルスを凝集させ、テンコ盛り状態をつくり、
感染し易くしている、というのです。
 
今回のインフル騒動に関し、米英の行動は迅速でした。
ゴールデンウィークに入る前には、「何もしない」と、
基本方針を決めております。
 
日本で感染者が多かった只一の理由は、
日本だけが、くそ真面目に検査を実施したからです。
インフルエンザ、それもA型インフルエンザなんて、
調べれば、年中、いくらでも見つかります。
他の国は、バカバカしくて、検査強化をしなかったのです。
 
中国政府は、意識的に無視してきました。
SARSの怨念があるから、とされています。
そもそもあのウイルスの構造や発生自体からして怪しい、
意図的にまかれたものであるとする陰謀説が
中国では流布されています。 真偽のほどはともかく、
結果として中国にとって重要な産業として育っていたIT産業が
大打撃を受けました。  理由は別の機会に。 
 
 
マスクをすればインフルエンザの感染を防げるという科学的な
根拠はありません。 ただ、私はお薦めします。喉が乾燥しにくい
ですから。 鼻の粘膜もそうです。 特にインフルエンザがよく
流行する冬季は花粉症の季節と重なり、花粉症による軽い
脱水症状を発しています。 マスクなんかで花粉を防ぐということは
ありえませんが、喉が渇かないと、少し楽です。
その方が粘膜の防御力も増すでしょう。
ただ、あくまで気休め程度のものです。
人々が一斉にマスクをしていて、
マスクをしていない人をジロジロ見る
あの全体主義的な空気や、
恐怖に満ちた緊張感は
自然免疫を低
下させ、
それこそウイルス感染を助長するでしょう。
マスクをしたい人はする、
したくない人はしない、
そんなことでいちいち人を裁くような意識は
邪魔で余計なものです。
 
何の根拠もなく、日本だけが一斉にマスクをする。
日本だけががんの三大療法を頑なに守り続け、
突出してがん死亡率が高いことと通じるものを
感じてしまいます。
 
うがい、手洗い、も根拠はありません。
折角、指先にはウイルスを分解する強力な
RNA分解酵素が沢山分泌されているのに、
何でわざわざ洗い流すんでしょうね。
ウイルスを分解したければ、指先で触りまくればいいのです。
決して、手を洗わずに。
折角、喉の粘膜がウイルスを電気的にトラップしているのに、
うがいなんかしたら混ぜこぜになります。
外出先から戻ったら、トラップされたウイルスが酵素に
分解されるまでは、うがいはしない方が無難でしょう。
 
まあ、汚れがつきますから、喉がイガイガするならうがいをすれば
いいでしょうし、手は清潔な方が気持ちいいですから、綺麗に
洗う、それはあくまで気持ちの問題とか、人に対する礼儀の問題であって、
感染防止については、むしろ逆効果です。
そもそもインフルエンザの場合、感染経路は鼻腔です。目は濡れていて露出していますから大量のウイルスがくっつくでしょうが、目の細胞には、インフルエンザウイルスが感染するものは少ないので、それほど深刻な事態にはなりません。(いや、目も感染ルートだ、とする説はあります)
インフルエンザウイルスは鼻腔粘膜上皮細胞に接触すると瞬間的に感染します。くっついているのを洗って落とすような暇はありません。そして、おおよそ2日以内に、理論上最大1~数兆倍に増殖して、もう他人に感染してしまいます。この間、自覚症状はありません。鼻を洗っても感染防止にはなりませんが、鼻も洗わないで、関係ない手を洗ったり、うがいをする意味は、全く非科学的です。マスクで鼻へ入り込むウイルスを除去することなど、通常は無理です。息をしている、のですから、ウイルスは呼気と共に入ってきます。99Nのフィルターと言っても、四角い布や不織布を顔にあてがったところで、必ず、隙間ができます。空気は、99Nフィルターの抵抗を避けて、隙間からどんどん鼻を目指します。
きっちりと密着した医療用99Nフィルターなど、息苦しくて使えるものではありません。普通にマスクをして歩きながら呼吸ができるなら、それは、隙間だらけである、ということです。
 
 
インフルエンザに関する様々なつくり話。
 
抗ウイルス学会ですから、新型の「豚」インフルエンザ
というでっちあげに対しては、どうしてここまで科学は
無視されるのだろうか、と、半ば自嘲気味な溜息が
流れていました。 インフルエンザは豚からくるものなのに。
どうしても豚インフルエンザという名前を使いたいなら、
世の中の殆どのインフルエンザ、少なくともA型インフルは
全て、豚インフルエンザと呼ぶべきです。
 
あれのどこがどう新型なんだ、と、演題に関係なく
ぼやいていた教授もいらっしゃいました。
 
今回、新型とされたH1N1型は、かつてスペイン風邪を
発生させ、世界人口18億人の時代に、4000万人、
日本だけでも45万人の命を奪ったとされています。
ところが、当時は第一次世界大戦の最中であり、
尋常でないストレスと栄養不足のため、亡くなった方の
大半は、他の感染症による肺炎が原因だったとされています。
栄養状態がまともな人なら、H1N1型によって、そこまでの
死亡率に至ることはないだろう、と考えられています。
 
では、トリインフルエンザという名前のついたニワトリの
高病原性H5N1型はどうなのか。 これまでに400人近くの方が
亡くなっていますが、殆どが、特殊なタイプの方です。
細胞表面の糖鎖の構造が、ヒトと鳥では異なり、豚は
ヒト型も鳥型も両方もってるのですが、トリインフルエンザに
感染して亡くなった方は、鳥と同じ構造の糖鎖をもっています。
それで、その糖鎖を目印に、ウイルスは感染していくのです。
今のままでは、直ちにトリインフルエンザが、直接、人間の間で
大流行することはありません。 
 
ところが、いつまでも流行を続けているうちに、豚の体内で、
ヒト型H5N1が発生してもおかしくはありません。
今やるべきことは、H5N1、H5N2、H7N3、H9N3型に感染した
ニワトリを直ちに焼却処分すること、そのためには、養鶏業者に
経済的損失を与えないように、助成金を出すことです。
タミフルやマスクなんかに使う資金があれば、被害を恐れて
感染発生を申告しない業者をなくすため、「適度」の救済資金を
出すことです。 「多額」すぎると、救済資金欲しさに、ウイルスを
まく人達が出現します。 そして高病原性ウイルス発生の直接の
原因となっているH5N1型やH5N2型、H7N3、H9N3型のワクチンの
生産、使用を徹底的に禁止するべきです。先進国では、鳥インフルエンザのワクチンは全面禁止です。なぜでしょうか。 
もちろん、人体用プレパンデミックワクチンは即刻処分すべきです。
それだけやれば、パンデミックフルー発生の確率は下がります。

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