2009.6.9.
ある「患者の会」の発足式に参加してきました。
NPOとして認証され、法人としてのスタートを
切るセレモニーでした。
(承認ではありません、形式基準を満たしていれば、
管轄官庁は、必ず、認めなければならないのです。
こういう、内容の審査を伴わないものを、認証といいます)
患者の会ですから、病気をお持ちの方々が集まっているのですが、
とてもお元気で明るい雰囲気に包まれていました。
病気だからといって悩んでいても何にもなりませんが、
仲間が結集し、国や自治体、大学や医療機関に働きかけ、
これ以上、自分達と同じ病気の人を増やさないようにするのが
会の最大の目的です。 もちろん、治療法を開発する
という目的もあるのですが、何よりも社会を少しでも
よくするためにボランティアで集まったのですから、
元気に満ちているのも当然といえば当然でしょう。
たまたま学会に出ていた時に、某大学の教授から緊急の電話という
ことで呼び出しがあったのです。あの先生、学会なのに見当たらないし、
緊急の電話ということは何かあったのか、と思いきや、元々、
学会に出る気はなかったご様子、、?
用件は、明後日、患者の会発足式があるので来て欲しい、
ということで時間と場所だけおうかがいし、ともかく駆けつけたのでした。
ご来賓のご挨拶は現職の大臣から始まり、議員さんや
東京大学のある分野では世界的に名の知れた教授、、、、
関東の端っこの方で行われたにもかかわらず、全国から
お歴々も集まってきていました。
「リンパ球バンク代表、、、、」 とご来賓の名前が呼ばれました。
この時、初めて、来賓だったことが判明したのですが、
まあ今日は様子も分からないし、どういう思惑の人達が
集まっているのかも分からないので、とりあえず目立たないように、、、
と、患者さんの席に紛れて座っていたのですが、
左右の来賓席に並ばれる皆様、起立して挨拶をされるので
しょうがなく、一人、ど真ん中で挨拶をさせていただきました。
おかげで、かなり目立ってしまいました。
政治家の皆さんは、もちろん選挙絡みで来ておられるのでしょうし、
それは、ある意味、当然でしょう。 今の時代、本気で人の役に立つ
行動を取る方が、結果的に、「得」になる世の中になり始めてきました。
今だに高速道路の専用分岐道を導入してジモティーから多額の「御礼」を
受け取る利権商売が新聞で暴露される、そんな状況が続いておりますが、
患者の会をサポートしても直接、金銭的なメリットはありません。
あくまで、病気の人のことを考えている政治家なのである、と、
本心であれ、下心であれ、善行の類であることはたしかでしょう。
ただ、露骨に票集めに来た、と見え見えの態度の議員さんもいらっしゃいました。
自分が患者だったら、どうするだろうと考えていたのですが、心情的にはイヤでも、
投票するかもしれない、、、 少なくとも、無関心の議員より、動機が
どうであれ、わざわざ足を運んできたんだから、とことん利用した方が
患者全体のためになる、、、、、
いざ自分の番になると。
ANK療法の宣伝はしなかったです。
「ええと、毎度おおきに!! いい治療法ありまっせ、
1クール○百万円!! これで助かるんやったら、安い!!」
それはできませんね。 少しでも多くの方々に情報を伝えた方が、
助かる方も増える、それはそうなのですが、場をわきまえず、
美しく
ない行動を取ると、かえって信用をなくし、
ない行動を取ると、かえって信用をなくし、
伝えるべきものも伝わらない可能性もあります。
ANK療法の説明を聞くために集まってこられたのではないので、
そこは綺麗にやらないと。
懐には、パンフと、患者の会の皆様に関係のあるメモ書きを
忍ばせていましたが、この場は、若い教授の方の人望で集まって
こられた方々であることはすぐに分かりましたので、私から
どうこう言うのではなく、主催されたお医者さんから、適切に
伝える方がスムースにいくと判断しました。
すると、偉い先生のみなさま方が帰られたあと、主催者の方から
リンパ球バンクの説明もありました。
NPOは立ち上げたものの、どうやら運営についてはよく分からないこと
だらけの様子でしたが、こちらは、NPO法案ができる前から国内外で
ボランティア活動をやってきましたので、応援できることはいくらでも
ありそうでした。 冒頭の大臣のご挨拶に、新しい医療の発展には
企業の参入が不可欠だが、残念ながら小さな市場には企業が
入ってこない、とありました。 実際、今回の参加者で企業体は
うちだけだったのですが、ご心配いりません。 大体、当社の資金力は
大手医薬品メーカーの1万分の1位ですから、大きな市場には
入りたくても入れません。 小さな市場というなら、おあつらえ向きです。
ANK療法は技術としては完成されていますが、治療法として社会に
浸透させていくのは、まだまだこれからです。 患者さんやお医者さんと
交流を深めながら、ご納得ずくの上で、普及に協力いただく、同時に、
こちらも患者の皆さんが大変な被害を被っている混合診療問題や
難病としての補助を獲得するなど、患者さんが治療を受け易いようにと
自ら立ち上がり、行動しておられる方々には、企業としてお手伝いできることを
していく、地味なようでも、確実に生き延び、浸透していく道であると
考えております。