2009.9.6.
民主圧勝を受けて、まだまだ各界での攻防が続いております。
医療はどうなるのでしょうか。
小泉政権は、国民の圧倒的支持を受けて、
医療費削減を推進してきましたが
(支持しているという自覚のない国民が
多過ぎるのがこの国の最大の問題点でしょう、、、、)、
民主党は、そこまで医療費に鉈を振る気配は
見せておりません。 あくまで、今のところは、、、
さて、巷で言われているように、自由診療拡大という方向に
なるのであれば、当然、混合診療問題が一層、表面化して
きます。
混合診療規制は、われわれ国民一人ひとりが、
生存のための診療選択という自由に制限をかけられているもの
ですので、がん難民となって慌てる前から、
関心もっていただきたいのです。
政府が言ってきた、混合診療の承認要請ではなく、
先進医療の承認を要請しろ、との回答に対する
当方の反論骨子①~⑤のうち、①と➁をを掲載しておきます。
① 先進医療制度は将来の健康保険適用を
前提とした治験を想定しております。
従い、事前に細かく設定された条件に合う
患者さんのみをエントリーし、治験も事前に計画された
プロトコールに沿って実施する必要があります。
ところが現実末期進行がん患者の状況は
一人ひとり大きく異なり、患者生存を優先させるため、
異なる条件下で複数の治療法を適宜実施することになり、
治験の要件に合わなくなってしまいます。
➁ 仮に先進医療制度適用となったとしても、
上記と同様の理由により、適用条件に合致する
患者さんは、ごく一部に過ぎず、大半のがん患者は
当該制度の恩恵を受けられません。