2009.9.7.
以下に、混合診療地方特区申請に関し、
政府に提出した先進医療制度は使えない理由
③~⑤ を掲載します。
なんで、①・➁と分けたかといいいますと、
何故か、字数オーバーの表示が出るのです。
3万字を超えています、、、、
そんなはずはない、、、、???
最初、政府に提出したフォームからコピーしてきたので、
どうも、色んな仕掛けがあるようです。
妙な変換が勝手におこったり、PCが暴走したり、、、
で、どうにかこうにか書き直して、やっとアップできると
思ったら、3万字を超えている、、、と。
二つに分けたら、なんとかアップできました。
③ 日本の第三の標準治療である抗がん剤の中でも、
重篤な合併症を発症する化学療法剤は
欧米では全く開発されなくなっております。
現在、米国では、最先端の生命科学を
基礎とする分子標的薬250品目が開発中ですが、
日本で承認されたものは僅か数品目に留まり、
しかも保険適用範囲が狭く、
ごく一部の患者しか使えません。
そもそも保険診療自体が、
欧米では旧式化した化学療法に
頼る考え方を変えられず、
先進的な分子標的薬の導入に非常に消極的であり、
保険適用を前提とする先進医療制度が、
化学療法の旧態依然とした考え方から
脱却するにはまだ相当の時間を要すると懸念されます。
④ 先進医療制度に基く治験をクリアし、
更に、その後、保険適用となり、全てのがんに適用拡大
されるまで、一体、何十年かかるのでしょうか。
今、末期進行がん患者の大半が
健康保険適用可能な治療法がない状態で
亡くなっていかれます。
今、生命の危機に瀕する患者さんに、
どう対応されるのか、お考えを聞きたい。
⑤ 日本を除く世界の標準となりつつある
分子標的薬の中でも、がん治療には、
抗体医薬品が注目されています。
抗体医薬品は、がんの増殖を抑えるもので、
自ら、がん細胞を殺すことはできず、
ADCC活性により、NK細胞のがん細胞傷害活性を高め、
最終的に、がん細胞を殺す機能は、
NK細胞に依存しております。
ではNK細胞を培養すればいいと誰も考えますが、
NK細胞の培養は困難を極め、世界中の研究者が
挫折しました。
そして本邦京大の研究者が世界に先駆け
高度に活性化・増殖させる本格培養に成功しました。
欧米でも実現できなかった、がん治療の本命NK細胞の
本格培養を、前例のない治療法を審査する
体制・実績がない先進医療制度で取り上げるのは
無理があります。
ちなみに、欧米で数多くの治験が為されてきた
ペプチドワクチンでさえ、先進医療申請に対し、
「世界初」だから審査できない、そもそも先進医療制度は、
既存の療法の適用拡大などを想定したもので、
全く新しい療法を審査する体制にない、という回答でした。