2009.10.11.
オバマ大統領がノーベル平和賞を受賞しました。
なんで? でしょうか、、、
何かやったでしょうか?
核兵器廃絶の演説をしたから?
言うだけなら簡単ですよね。
何もやっていなくても、「言った」から、
というだけで平和賞を与えるほど、
平和への途は遠いことを世に示すのが目的でしょうか。
オバマ大統領は、就任早々、第一次戦略兵器削減条約の
期限切れ(今年の年末)を見越し、ロシアとの間で
包括合意書を締結しました。
それによると、核弾頭運搬手段(ミサイルとか、戦略爆撃機
などです)を、最大1100基まで削減するとしています。
これ、もう、米国は達成済みの数量です。
こと自分の国に関しては、核弾頭運搬手段を減らしません、
という包括合意を締結したばかりなのです。
核弾頭も数%ほど削減することに合意しています。
旧式タイプの引退を考えれば、自然減によって達成可能な数字です。
一体、どこが、どう核兵器廃絶の実現なのでしょうか。
実は、オバマ氏は、核燃料に関して、
「ニュービジネス」を企画推進中なのです。
なんでまた突然、米国が炭酸ガス削減に向け
前向き発言を始めたか。
かつて世界の炭酸ガス排出量の過半を占めて
いた国が、京都議定書に調印しなかったにも
かかわらず、
です。
それは、原子力発電所を大量建設するためです。
もう、スリーマイル島の原発事故は時効ということのようです。
今後、20年間に、世界でおよそ600基の原子力発電所の
新設が見込まれています。 炭酸ガスを減らすなら、
原発を! これが、オバマ氏のスローガンなのです。
このビッグビジネスに関し、ある利権の独占を狙っているわけです。
いきなり平和賞をもらえるというのは、後押しをしてもらっている、
ということでしょう。
ニュービジネスについて、書く前に、しばらく、
ノーベル平和賞について振り返ってみましょう。