2009.10.28.
今日も、うちのスタッフが、
部位毎の奏効率だか、細かいことは分かりませんが、
治療効果の統計データを教えて欲しい、と
執拗な、あ、失礼しました、ご熱心な、問い合わせを受けていました。
その数字がないと、他の療法と比較できないではないか、
ということのようです。
意味のない数字を公表することはやっておりません、
と、キッパリと答えていましたが、どうも、ご納得いただけないようです。
数字を聞いてどうするのかよくわかりませんし、
他が出している数字に、一体、何の意味があるのかもわかりません。
もっともらしい数字を出しておいた方が、「受け」がいいのは知っています。
今日、明日の売上を伸ばしたければ、有名大学に寄付をし、
一流大学と治験を行いました!! と、発表し、(大体、5名位で試験をし、
しかも、標準治療と同時併用の上、一人くらい、少し一時的な縮小効果が
出れば、それでOKのようです)、あるいは、ナントカ率と、数字にして表に
まとめれば、何か、正しいと思う人が多く、商売繁盛する事実は知っております。
ですが、私どもは、意味のない数字で、患者さんを誑かすつもりはありません。
ご理解いただけなければしょうがないのですが、そもそも、訳の分からない
デタラメな数字をエビデンスとして、標準治療が承認され、結果的に
がんで亡くなる方が増え続けているのが実態です。
うちのスタッフには、辛いかもしれませんが、「通じやすい話」をつくって
しまうと、それは、魂を売ることであり、標準治療が正しいとする
歪んだ医療界に迎合することであり、ANK療法普及の途を
閉ざすことにもつながります。 少々、理解されづらくても、
真実を伝えていく以外、この無茶苦茶ながん治療の実態を
変えていくことはできません。
例えば、肝臓がんの治療成績を何か数字にするとなると。
仮に、5年生存率のデータを取れたとしましょう。
この場合、ある病院が、ステージ I の患者さんばかり治療したとします。
標準治療を施したらならば、5年生存率は、概ね、3分の1位でしょう。
一方、別の病院は、末期進行がんばかり治療したとします。
やはり、標準治療を施したとして、5年生存率は、限りなくゼロに近いでしょう。
よく週刊誌で病院ランキングをやっておりますが、
がんの治療成績の番付が発表されることもありますね。
あれ、どう見ればいいのか。
成績の悪いところが、一般に、医者の腕がいいところ、です。
具体名を挙げると名誉毀損になりますから申し上げませんが、
ある大阪の有名な病院は、早期がん以外、治療を拒みます。
当然、5年生存率は高くなります。
当たり前ですね。
何も治療しなくても、5年くらい、
生きている方は沢山いらっしゃるわけですから。
ところが、技術の高いところは、難しい患者さんが
集まってきます。 どんなに技術が高くても、
結局、標準治療をやっている限りは、
遠隔転移を伴うがんは治りません。
ましてや、5年生存率というデータで比較するのであれば、
病院にきた時の余命が、最初から違っているわけです。
かくして、腕がいいところほど、成績は悪くなります。
ANK療法の場合、ステージ I とか、手術で大きな腫瘍の塊が取れ、
あとは、微小分散がんがあるのかどうか、という術後再発防止の目的で
治療を受けられ、亡くなった方はいらっしゃいません。
逆に、余命宣告を受け、標準治療適用不可となった患者さんの
3分の2以上は、程なく、亡くなられます。
ANK療法も魔法ではありませんので、
生命力が残っていない人を蘇らせることはできません。
あくまで、がんの治療法なのです。
うちは患者さんの細胞を強くして戻すだけですから、
本当のことを言ってしまえば、治る、治らないは、患者さん次第なのです。
まず、殆どの人は、自分が、がんに罹っているのに、治療法によって
治る、治らないの確率を求めてきます。
どれだけ免疫力を残した状態で治療を開始するのか、
どれだけ、がんに勢いがあるのか、
どれだけ、内臓など、生命機能全般に活力が残っているのか、
同時に使えるほかの治療法は何があるのか、
そして直視せざるを得ない現実として、どれだけ治療費を用意できるか、
他にも、数えればきりがありません。
患者さんがどういう状態かによって、治療効果の現れる速度が異なります。
培養した細胞は、確実に、がん細胞を殺す状態まで活性化させます。
ですから、何の効果もない、ということはないのです。
また、必ず、熱が出ます。
つまり、免疫刺激は必ず起こります。
免疫刺激効果を生じる奏効率は100%ということになります。
よく、効果があるのかどうか、と聞かれるのですが、
効果は必ずあります。
ですが、効果があるかどうかが、決定的に重要なんでしょうか。
もちろん、延命とか、QOLという効果があるにこしたことはありませんが、
結局は、治るか、治らないか、ですよね。
奏効率に、何の意味があるんでしょうか。
効果はありました、がんが縮小しました!
半年後、患者さんは亡くなりましたけど。
これでも治療直後のデータを取れば、
奏効率が何十%にもなる、となるわけで、
実際、こうして、化学療法剤はエビデンスあり、とされ、
保険適用となり、そして、化学療法剤が普及するに
伴い、また、早期発見早期治療が広がるに伴い、
がんで亡くなる方は増え続けたのです。