2010.4.1.
ポリオウイルスというのは、「常在ウイルス」です。
つまり、普通に生きていれば、お腹の中にポリオウイルスがいるのです。いくつか型がありますが、基本的な型の全てがみつかります。
現代の日本では、殆どの人がポリオの生ワクチンを接種しているので、元々いたのか、ワクチン由来のウイルスなのか分からなくなってしまいましたが、ヨーロッパのデータでは、ポリオウイルスは自然にもっているのです。
じゃ、どうして、ワクチン接種なんかするんでしょうね???
ちなみに。溶血性連鎖球菌。名前からして恐ろしく、丹毒の原因菌とされ、この菌が全身に廻ると敗血症になって死んでしまいます。
この菌も常在菌なのです。
どんな人でも、普段から、この菌と共に暮らしています。
MRSAは? メレシチン耐性スタフィロコッカス・アウレウスという長い名前の菌ですが、これも常在なのです。
薬剤耐性遺伝子、というのは、普通の菌の中にあるんです。厳密にいうと、遺伝情報のかけらとしてあるんですが、
抗生物質の攻撃を受けると、DNAの並び替えが起こり薬剤耐性遺伝子を生成するのです。 抗生物質の攻撃圧力が消えると、その内、この遺伝子は解消されるので、「進化」ではありません。 環境変化によって遺伝子に変化が起こる!! 大阪大学が、またまた進化論を塗り替える世紀の大発見をやったと勘違いした人もいましたが、そうではなくて、一時的な環境プレッシャーに対する一時的な遺伝子変化であり、元々、潜在的能力をもっていて、しかも、用が済めば元に戻るものなので、進化とは言いません。
薬剤耐性の先輩といえば、緑膿菌。子供が緑色の鼻汁を垂れ流すのは、昔はよくみられましたが、あの色はこの菌がつくるもの。
日本では、第三世代と呼ばれる抗生物質が大量に使われてきました。もう新型というには時間が経ちましたが、
ペニシリンのような第一世代や、テトラサイクリンのような第二世代に次いで、幅広く、色んな菌を殺せる「素晴らしい」薬として鳴り物入りで登場し、そして、実は、日本以外では殆ど使われなかった薬。 この薬、なんでもかんでも菌を殺していくのですが、日本では、ただの風邪の人にも処方する猛者な医者が後をたちませんでした。そんなことをすれば、殺されなかった他の菌が増えるだけです。 その代表格が、緑膿菌でした。 しばらく、抗生物質といえば、どうやって、この菌を抑えるのかが焦点となっていました。
で、この菌。 体の中では、割と方々でみつかります。 やっぱり、常在菌なのです。
コレラは違います。 コレラは土壌菌です。 コレラ流行地域では土壌から生きた菌を取り込んでしまうとコレラになる人がでてきますが、その地域から離れれば、コレラは治ります。たまに、流行地域以外でコレラが発生しても、地場の土壌細菌に負けてしまうので根付きません。 土壌に定着しない限り、流行は一時的なもので収まります。
さて、全てではありませんが、多くの病原菌は、普段から、私達の体の中に、「普通に居る」のです。
がん細胞も、普通に暮らしているのです。
菌や、がん細胞が問題だから、病気になっているのではないのです。
そんなところへ、ワクチンを投与するとどうなるか?
免疫の強い人は平気です。 普通の人は、複雑な反応を示します。 免疫が弱い人は、免疫霍乱を起こします。
ワクチンへの対応に、なけなしの免疫力を削がれ、普通にいた病原菌の増殖を許してしまうのです。 すると感染症になります。 ワクチンをうってはいけない弱い人にまでBCG、結核ワクチンを打ってしまう日本では、打ちたい人だけ、自由に打てばいい、他の先進諸外国に比べて、10倍以上も結核の発症が多いという事実があります。
では、「がん」は???
ワクチンによる免疫撹乱は、がんの成長を促す、西洋医学の中には、そのような考え方があります。
え?! 私、医者だけど、そんな話は聞いていない、と、あるお医者さんが、おっしゃってましたが、そうです、日本には、西洋医学の全ては伝わっていません。症状を抑える部分については概ね伝わっています。