2010.4.5.
感染症を起こすと考えれてきた病原性のバクテリア(菌の一種、バクテリアではない菌もいます)やウイルスなどは、常在性のもの、つまり、普段から体内にごく普通に存在するものが結構います。 ポリオ、MRSA、溶血性連鎖球菌、緑膿菌、あるいは、「死のウイルス」多くの日本人の最期にとどめを刺している、とも言われるサイトメガロII型ウイルスなどなど、まだまだ沢山います。
コレラやアミーバ赤痢など、土壌に常在しているものはひとたび、感染すると暴れます。 こういった生物にとって人間の体内は、異様な慣れない環境なのであり、必死に戦おう、生き延びようとします。 これらの土着の病原体は、その土地へ行かなければ滅多に感染せず、仮に、発生地域以外で染されたとしても、大抵の場合は、すぐに沈静化します。逆に、これらの病原体は、地元では無敵です。
塩素消毒なんか平気です。
塩素消毒に使われる次亜塩素酸ソーダやカリは「塩」からつくるのですが、世界最大の塩田をもつ三菱商事にとっても、国際戦略商品でした。世界中の水道に次亜塩素酸を入れる、のです。
都市型の菌は、大腸菌に代表される人間由来のものが多いわけです。これらは、人間の中にいるのが「普通」なのに、「原野」に放り出され、おっかなびっくりで生きているのです。塩素で簡単にやられてしまいます。
ですが、ワイルドな土壌菌はホームグランドでは強いのです。塩素なんか、全く平気です。 ジャングルとか、アフリカの感染地域へ行く日本人が塩素消毒剤や消毒容器をもっていくのですが、見つけ次第、そんなんじゃ、やられる! と、警告してきました。 私の場合、もっと特殊な装置をもっています。
それ以外、鴨からやってくるインフルエンザもやっかいです。 エイズも、人間とか、サルとか、霊長類のウイルスではありません。エボラも非常に特殊なものです。 コウモリの一部にみつかるのですが、、、、、、 通常、接触しないウイルスに、たまたま接触すると時折、大騒動になります。
大きく分けると、元々、体内に常在、生息環境由来、他の生物由来、で、これらに属さない非常に特殊なウイルスが、ワクチニア、エイズ、エボラなど。 相手によって対応も変えなければいけないのです。
元々、体内にいる「病原性」と呼ばれてしまった菌やウイルスに対して、ワクチンを投与すると、どういう事態になるか、、、
(今日はここまで)