2010.4.27.
随分と間があいてしまいました。
一度、整理しますと、「ポリオウイルスは常在性」 つまり、人間だったら、ごく普通に、お腹の中にポリオウイルスが存在します。いくつか型があるのですが、殆どの型がみつかります。
但し、「日本は、殆どの国民がポリオ生ワクチンをのんでる」 世界で唯一、「奇行」を行っている国です。そのため、元々、お腹にいたのか、ワクチンによって口から入ってきたウイルスなのか、判別が難しいので、ヨーロッパの報告を基に、「常在性」と考えられています。
元々、体内に、ウイルスがいるんですから、ワクチンのんでもしょうがない、こういう常識的な考え方が通じないのが、
日本なのです。
「ポリオウイルスが原因で小児麻痺になるんだったら、 人類は全員、小児麻痺になるはず」なのです。
ポリオウイルスが外からやってきて感染するから小児麻痺になる、そういうイメージが広がってしまったのです。ですが、ウイルスは、普段から、お腹の中にいて、まず、そう滅多なことでは問題にならないのです。
第二次世界大戦後、世の中が不安定で精神的にも栄養的にも、大変、厳しい状況が続いた時期に、小児麻痺が大量発生します。 ところが、1960年頃には、概ね、発生は収まっています。1960年というと、私が生まれた年なのですが、所謂、国民所得倍増計画、高度経済成長が始まった年です。 消費は美徳とされ、環境破壊とエネルギーの大量消費が「正しいこと」として推進され、無駄な浪費こそ、経済を成長させる、それが経済学の成果とされました。 次々に、公害問題が噴出する中で、1970年には、「人類の進歩と調和」の祭典EXPO70が開催されます。 こういう時期ですから、決して、精神的に安定している、どころか、むしろ暴走している時期だったと考えますが、栄養面では、不足を通り越して、過多になっていった時期です。 もっとも、加工食品が増え、栄養の内容は悪化していきます。
小児麻痺が頻発していたころは、ニュースにもならず(他の病気も多かったのです)、ほぼ、おさまってから、たまに患者が出ると、大騒ぎします。 100年前のスペイン風邪の時にも流行したのと同じ型のウイルスを「新型インフル」と呼び、大騒ぎするようなものです。
緊急にワクチンが必要ということで、三菱商事が、ロシア製ワクチンを輸入し、その時いただいた感謝状を見せられながら、君も、こういう仕事をしていくんだ、と「教育」されました。
そして、1980年を最後に、国内ではポリオウイルスの自然感染はなくなっています。
ところが、1980年以降も、ワクチン由来の感染や、二次感染の発生が、続いています。 厚生労働省も、1980年以降、「国内での」ポリオウイルス感染症の原因は、全て、ワクチン由来であるという事実を認めています。
じゃ、なぜ、ワクチン続けるの? という素朴な疑問に対し、いやあ、海外ではまだ、自然発生もあるから、という回答がなされています。
世界からみれば、日本こそ、未だにワクチンを通じて、ウイルスをばら撒いている先進国の中では唯一の国なのです。 また、自然発生しているのは、貧困と飢餓に瀕した地域であって、日本とは事情が異なります。 日本でも失業して、食うに困る、という人が増えてきましたが、飢餓状況とは、困っている次元が違います。
生ワクチンは危険だから、という理由で、メディアが主導する世論は、不活化ワクチンの導入を求めています。
ここまでが、「常識的」な話
なんでもかんでも、ワクチンを、という風潮と、がんにまで、がんワクチン、というブームには、共通する「ムーブメント」が、関係しています。
次回以降、不活化ワクチンが、がん細胞の餌になる話を少しずつ、展開し、休日には、時事ネタで、ポーランド大統領専用機撃墜事件について、触れていこう、と考えております。