2011.3.23.
大変な失礼をしてしまいました。
ジャスミン革命で退任に追い込まれた
ムバラク大統領を、モサデク氏と書いてしまいました。
時と場と状況によっては大問題になる間違いです。
申し訳ありません。
モサデク氏は、石油の国有化を断行したイランの指導者です。
国有化というのは、実は、とんでもない革命的行為です。
石油に限らず、土地そのもの、また、地下資源の所有権を
「国」がもっているケースは非常に珍しいのです。
日本では、土地の所有権を当たり前のように売買していますが
殆どの国では、土地の所有権は国家としての債務不履行の際に
債権者に没収されているか、米国のように植民地開発会社が
そのままもっています。 そこをイランが石油資源の国有化を
やったがために、大騒動となります。
今度は、石油ではなく、軽水炉用低濃縮ウランの独占供給体制を
構築する動きがある中で、またも自国生産を主張しているのが
イランです。 今回の原発事件において、欧米列強諸国の行動、発言の
背景には、今後の原子力ビジネスの思惑が絡んでいるわけですが、
今は、思惑がどうであっても、これ以上、状況が悪化しないことを
祈ります。