2012.2.28.
猿人や原人の化石が発見されるたびに
当初は、人類史の一直線上に並ぶ
ミッシングリングを埋めるもの、
ずっと、直系の祖先かのように
考えられたのですが、
現実の進化の道筋は
そんな単純なものでは
なかったようです。
まず、同一時代、同一エリアに
全く性質が異なる人類が生息していた
ことがわかります。
どちらが、現生人類の先祖かという
検証がなれました。
結局、どちらも直接の祖先ではなさそう、、、
ということになります。
どうも、進化というのは、順番に
ある種が、次の種に進化し、そして
次に栄える種に進化する、、、
とはなっていないようなのです。
いきなり、多種多様なのがいるのです。
そして、それぞれ並行して進化し、
ある環境では、ある種が優勢になり
他の種の多くも細々と生き残り
そして環境が再び激変すると、それまで
マイナーだった種が、急激に勢力を伸ばす、、、
そのためか、ある栄えている種の
先祖をたどっても、その先祖は
前の世代では、ごくごくマイナーな
存在でしかなく、なかなか化石もみつからない、
ということになっているようです。
たとえば有名なティラノサウルスは
長い長い恐竜時代の最後、ほんの200万年ほどの
一瞬の間、栄え、彗星の衝突と共に絶滅したと
考えられていますが、その先祖は一回り小さな
肉食恐竜だったのではなく、人間よりずっと小さい
小物の恐竜が、突然、大きくなった、と
考えられています。
様々な種が存在していた人類
そのほとんどが絶滅し、結局、確実に
現生人類の直系の先祖らしき種は
よく分からないままです。
さて、原人が登場した時点、
おそらく、最初は、東アフリカから
発祥し、そこから、世界にちったのだろうと
考えられています。
原人は、現代に生きていて、オリンピックに出場
すれば、ダントツの世界記録で、メダル独占といわれるほど
身体能力に優れ、身長も高かったようです。
原人が世界に展開した時期
何が起こったのでしょうか。
温暖で外敵も少なく、魚介類豊富な海辺で
過ごした幸福の日々。
人類を誕生させた海没したアフリカは
やがて、完全な陸地になり、そして
東アフリカ大地溝帯に沿って
今度は塩水湖の水辺のほとりで
暮らした人類
基本的に暖かい環境で暮らしてきた人類に
試練がおとずれました。
空から白いものが降ってきたのです。
(続く)