藤井真則のブログ

このブログはリンパ球バンク株式会社の社長時代に、会社社長ブログとして会社HP上に掲載されていたものです。ちょうど還暦を迎えるタイミングで社長の責を後任に譲り一時は閉鎖しておりましたが、再開を望まれる方もいらっしゃるため、別途個人ブログとして再掲載するものです。ANK療法という特定のがん治療に関しては、同法の普及のために設立されたリンパ球バンク株式会社のHPをご覧ください。
本ブログは、あまり標準的ではない特殊な治療の普及にあたり、「常識の壁」を破るために、特に分野は特定せずに書かれたものです。「常識とは、ある特定の組織・勢力の都合により強力に流布されて定着したからこそ、常識化した不真実であることが多い」という前提で書かれています。

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2013年01月27日

  

えとせとら

2013.1.28.
 
 
その後、アルジェリアの事件の真相は
相変わらず、わけがわからない状況が続いています。
 
アルカイダ系組織の犯行声明は
まったく支離滅裂なので、適当に
言ってるだけ、と、現時点では
考えています。
 
フランス軍がマリで何をどうしようと
そのことと、アルジェリアの純然たる英国企業
(英国王室ですが)BP社社員を人質にとることと
どう考えても何の関係もありません。
フランスに人質がどうのこうの、と言っても
「? フランスに何の関係があるの?? 英国と交渉したら、、、」
それでしまいです。
 
さて、メディアの方々がネット上で語っておられるのを拝見していると
唖然とするのですが、イスラムが日本を標的にするようになったのか!?
という類の驚きのコメントが目につきます。
 
アルカイダは、湾岸戦争後、日本を米国に次ぐ第二の標的と声明を
発表しています。 まったくありがたくないですが、あの英国より上に
扱ってくれたわけです。
 
一方、「イスラム」は日本を敵など言ってません。
 
 
ごっちゃにしてはいけないでしょう。
また、アルカイダが日本をテロの標的としたことを
忘れてはいけないでしょう。
 
 
イスラム教徒の人口、イスラム系諸国の数とパワー
何をどう考えても、イスラムを敵にするのは大変まずいことです。
間違っても、イスラムのことを軽々しく、「悪い奴ら」的な言い方を
するものではありません。 旧ソ連も米国もイスラム教徒の比率が
総人口の過半を占めるのは時間の問題、米国大統領に黒人イスラム教徒が
就任するのは、いつのことになるのか、というシュミレーションもあります。
これほどのパワーがある人々が、日本を敵などとは言ってもいないのに
自分たちから、イスラムを敵視するような言動は日本国民として
ましてやメディア人として慎むべきです。
 
さて、旧ソ連軍がアフガニスタンに侵攻した理由というのは
判然とはしません。 厳しい国情の中、国費を浪費し、国民全体に
厭戦ムードが蔓延する中、それでも10万人以上の駐留軍を
送り込み続け、成果なき泥沼の戦争を続けました。
ベトナムから何を学んだのか、アホと違うか、と言われ続けたわけです。
ジャングル戦が苦手な現代兵器でベトナムのジャングルを戦場にした
米軍も、山岳戦が苦手な機甲部隊で山だらけのアフガンに侵攻した
ソ連軍も、何を考えてるのか? と言われ続けたわけです。
この何の得もなく、損だらけのアフガン侵攻は、旧ソ連内で台頭を
続けるイスラム勢力に先制パンチを浴びせておく意図があった、とする
意見もあります。 
 
そして、米国CIAは、旧ソ連軍に対する武力抵抗を行う軍事組織として
エリート工作員ウサマビンラディンをリーダーに、アルカイダを結成します。
イスラム教に疎いウサマは、一所懸命、本を買ってきて、イスラム教の
お勉強をしました。流石に、イスラム教地域で、人を集め、戦闘部隊を
育てるのですから、イスラム教を知らないのはまずいわけです。
現地の言葉や宗教のお勉強をするのも、CIA工作員の大事なお仕事の
一つです。 
 
ランボー怒りのアフガンでも、ソ連軍と戦うのは本気でやる主人公が
やがて、出身母体のCIAと、「折りが悪くなる」わけですが、
ウサマも、「合わなくなった」とされています。
 
ソ連軍撤退後は、今度は、米国を標的とするようになり
米国議会では、犬を育てておきながら、飼い犬に手を噛まれたと
CIAが批判の的になりました。
 
湾岸戦争において、ウサマは、「米国は世界中に戦争を仕掛けている、
なぜ、米国民はそんな自国国家の政策を容認できるのか。
それは、自国が戦場にならないからだ。一度、戦場を経験すると
戦争の悲惨さを身にしみてわかる、、、、」 といった内容の声明を
発表し、米本土攻撃を示唆します。
 
そして、軍事作戦の資金を提供した日本を名指しで批判します。
 
各国首脳は、言葉を選んで慎重に米国を支持しているらしい、、、的な
発言をし、自国が、テロリストの標的になりにくい工夫をしてきましたが
日本の首相は、すぐに、「米国追従、米国支持」と言ってしまうので
米国を標的とするテロリスト集団の攻撃リストの「第二位」に日本が
あがってしまいます。
 
9.11 の際、5番目の旅客機が横浜ランドマークタワー(海から狙いやすい)を
標的としていたものの、悪天候で作戦はとりやめ、という話もありますが
ほんとかどうかはともかく、ワールドトレーディングセンターは、マンハッタンに
おける日本の象徴でした。 世界貿易センタービルというのは日本資本であり
デザインも日本製、ニューヨーカーにとっては、9.11前は、あのビルは気にいらない
日本的過ぎる、という批判もありました。 今は、悪く言う人は見当たりませんが。
確かに、伝統的摩天楼とは全く趣を異にし、また、日系企業も多くテナントに
入っていました。 私も、あのビルに行く時というのは、そこにいる日系企業の
オフィスに行く時でした。
 
その後、直接、日本を標的にする事件が起こっていないか、まあ、真相不明の
事件はいくつかありますが、しかし、冷静に考えると、アルカイダが本当にやったと
される事件は、意外と少ないのです。
正確に申し上げると、アルカイダが実行したテロ行為として
十分な証拠を伴うものは、「ない」のです。
今回のアルジェリアの事件でも、アルカイダ系組織の犯行声明とする
ものが発表されましたが、フランス軍のマリ侵攻に対して、「交渉」を
するために人質をとった、それはあり得ないです。 
フランス軍と交渉したければ、フランス企業の人質をとるしかないでしょう。
どうして、こんな、あり得ない情報をロイターが流したのか。
 
こうやって、漠然と人々の記憶の中に、アルカイダが実際にテロを
やっているかのごときイメージができていくのでしょうが、ほんとうのところは
わからないのです。
 
鈴木宗男氏は、何かとても悪い政治家というイメージで報道されましたが
では、どんな悪いことをやったのか、具体的に説明できる人はなかなかいないわけです。
実は、冷静に一つずつ検証していくと、本当に悪いことやった、という確証はないのです。
あの人は、いずれ復権し、実は、国の問題を正そうとした、と、真っ当に評価される時も
くるでしょう。
 
さて、アルカイダの実態が実像か虚像か捏造かはともかく、
アルカイダは日本を重要な標的と宣言した事実は
忘れるべきではありません。
 
それと「イスラム原理主義」とか、「イスラム」を混同してはいけません。
 
さて、もっともイスラム原理主義的な国というと、どこでしょうか。
やはりサウジアラビアではないでしょうか。
あの国は、誰がつくったのかというと
やはり「米国製」です。
NHKの特番でも紹介されましたが
CIAは、砂漠の盗賊集団のリーダー
イブンサウドとその仲間たちを支援し
たかだか二十数名だけで、国を乗っ取らせます。
こうして、サウド家のアラビア、サウジアラビアが
できたわけですが、その後、徹底して米国寄りの
外交姿勢を貫き、そして、代表的なイスラム原理主義の
国として、国民に、かなり厳格な「掟」を守ることを
強要してきました。
そのサウジの大富豪にして、ブッシュファミリーの
ビジネスパートナーであるビンラディン家の御曹司ウサマが
やはり米国の作戦の一つとして、アルカイダを結成し
これがまたイスラム原理主義組織と呼ばれるようになります。
 
イスラムの本家本元ではなく、イスラムに滅ぼされたペルシアの
末裔であるイランは、1979年イスラム革命当時は、原理主義的な
ムードが広がりましたが、その後、年々、柔らかくなっています。
この国は何度か訪れましたが、いく度に、あれ、そういうことしていいの?
戒律を守らない人々がどんどん増えています。
別に、捕まらないようです。
サウジで、こんなことしたら処刑、と言ってます。
シリアは、今は大騒動ですが、そう面倒なことは言いませんし、
イラクは、国自体がむちゃくちゃにされましたが、
何のことはない、原理主義となっているのは
米国がつくった組織や国です。
 
イスラム原理主義のルーツは十字軍とする説もあります。
かなり乱暴なことをやってしまった十字軍の一部が現地に
残り、周囲は怒りに満ちたイスラム住民ですから、必死に
僕たちイスラム教に改宗したんです!!! と、命がけで
イスラム教徒になったふりをしようとし、やがて、原理主義者に
なってしまった、というものです。 ほんとかどうか知りませんが
似た例はいくつもあるのです。 
 
 
ともかく、イスラム教では、ローマカソリックを敵として
ジハド(聖戦)を宣告しましたが、他の宗教は別にいいんだ、
寛容であれ、としています。 
ギリシア正教は「保護」ですし、キリスト教の中でもエチオピア正教は
絶対に手を出すな、となっています。
マホメットの家族を保護してくれたから、ですが。
ゾロアスター教徒に対しては
イスラム教の五原則だけ守ってくれれば、あとはゾロアスター教を
信じてても構わない、敵はローマだけだ、とやったので
爆発的に化石燃料の使い手ゾロアスター教のエリアに
イスラム教が広がり、それで、石油資源の上にはイスラム教国が
並んでいます。
 
日本を敵にするのである、なんて聞いたこともなく
イスラムからみれば、日本もゾロアスターの聖地でもあり
それなりに親しみのある国です。
いいことをして死んだら天国へいけるんだ、など
ユダヤ教やキリスト教ではあり得ないことですが
ゾロアスターの影響が強い日本や、しょうがないので
ゾロアスターの教えをとりこんでしまったイスラム教には
共通の考え方となっています。
キリスト教国家からみれば、だから、日本人は神風特攻を敢行し
イスラム原理主義者は、自爆テロをやるんだ、天国にいけるという
前提があるから、やはりあいつらはゾロアスターつながりなんだ、
となるわけです。
 
ともかく、余計な敵はつくらない、それが肝要でしょう。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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