2015.10.11.
フォルクスワーゲン社が
排ガス規制逃れのために
試験中のみ排ガス中NOXが
低下する制御チップを量販車へ
実装していた事件が
大騒ぎになっています。
あの信頼のブランド企業が
こんなことをやるのか、という
反応も多いようですが。。。
では、なぜ、フォルクスワーゲン社は
こんなごまかしをやったのでしょうか。
コストを多少、抑えるために
やったのでしょうか。
それで、何兆円とも予想される
損失を出したのでは
ソロバンが合いません。
実際には、自動車の排気ガス中のNOXを
環境に負荷をかけないレベルに
制御する技術は実用化されていません。
フォルクスワーゲン社は
NOX制御技術を用いないことで
コストを抑えたのではなく、
どこのメーカーであっても
NOXを、実質的に
抑えることはできないのです。
フォルクスワーゲン社の場合
できないものはできないので、
これは言い訳100%不可能でしょう、という
モロ「不正」をやってしまいました。
どういう観点でとらえても
不正としか言いようのない
純然たる不正をやってしまい
それを、「やりました」とゲロしたわけです。
では、他のメーカーの行動はというと
「合法的」 にふるまっています。
排ガス中のNOXを
見かけ上、下げることは可能です。
そして、実際に、試験をクリアすることもできます。
ところが、NOX = 窒素酸化物が、
別の形の窒素化合物に化けており、
これが、結局は、大気中でNOXに戻ります。
では、不正が行われているのかというと
法律上は問題ありません。
法律違反がいいわけはありませんが
巨悪というものは、通常、合法的に行われます。
少し悪いことをする人や企業は
法律を破りますが、本当に悪いことをする
政府や、企業は、法律を都合よくつくります。
自動車排気ガス由来のNOXは
大気中に長時間とどまるのではなく
大気中濃度を押し上げているわけではありません。
雨に溶け込み、水質を悪化させています。
日本の名水100選が、今、現在どうなっているのか
正確なことは知りませんが、以前、調査した際、
99か所までが、飲用不適でした。
NOX由来の、硝酸性窒素の濃度が安全基準を
超えていたのです。
飲用に適すかどうか、安全性の検査項目としては
電気伝導度(電気を通しすぎると、塩分が多過ぎることになります)
ヒ素などの重金属
ダイオキシンなどの有害有機物質
そして、硝酸性窒素濃度 です。
今、石油などよりはるかに深刻な資源問題となっているのは
淡水ですが、人類が利用可能な淡水資源の過半はとっくに
利用中で、年々、余裕がなくなっています。
そして、その資源が、硝酸性窒素によって、日々、汚染されているのです。
名水100選といっても、原水のまま飲むことはできないわけですが
ミネラルウォーターとして販売されている水も、基本的に、原水のまま
飲めるものではありません。
フィルター濾過して、飲用可能にするのですが
今度は、人体に必要なミネラルがほとんど除去され、
水の性質も、水分子が紐状につながり、酸素やミネラル等を
保持しにくい状態になってしまいます。
つまり、ミネラルウォーターというのは、ミネラルウォーターを
原水として製造される、脱ミネラルウォーターのことをいいます。
飲めば飲むほど、体内のミネラルを吸い取り
酸素が少ないので、体に負荷がかかります。
さて、排ガス問題というのは、どういう構造になっているのでしょうか、、、、
(つづく)