2016.5.27.
「東京の千鳥屋さん」が
民事再生法の適用を申請してから
10日経ちましたが、
相変わらず、事実と異なる報道が
目につきます。
改めて事実を整理しますと
「東京の」千鳥屋さんが
民事再生法の適用をお願いします、と
申請を出した、のであって
適用されるかどうかは
現在、審査中です。
適用されると決まったわけでも
適用されないと決まったわけでも
一部、報道にあるような「倒産」したわけでも
ありません。
老舗ブランドの再建に実績がある
事業者がホワイトナイト(資金提供)役を
申し出ておりますので
多分、十分な成算があるのでしょうが
再建計画の詳細は外部からは分かりません。
ホワイトナイトというのは
一般に債務過多の企業に
資本を投下する姿勢を見せます。
その上で、債権者がこれだけの金額の
債権を放棄して、資本増強もあれば
十分、再建可能、という
再建計画の実態面での詰めを
行っていきます。
この間、申請企業はいちいち裁判所から
許可がないと資産の移動もできませんが
業務は通常通り行われます。
まだまだ会社は生きているわけです。
さて、では、リンパ球バンクと千鳥屋さんの
関係ですが、まず、千鳥屋さんは、
いわゆるよくある相続問題で
4つに分割されています。
福岡に二社、大阪に一社、東京に一社です。
すべて、「千鳥」の文字が法人名に
含まれています。
別名の法人があるような報道がありますが
それは大阪の千鳥屋さんが、あとから
つくった法人のことで、それも含めるなら
類似する事業を実施する法人が
5つもある、ということになります。
ややこしいので様々な憶測を生むわけです。
リンパ球バンクとこれらの
千鳥屋さん関係法人との間には
資本関係も取引関係もありません。
たまに、贈答用の千鳥饅頭を
若干、購入するくらいです。
なので、経営上の直接の影響は
ありません。
では、どういう「ご縁」があるのかというと
福岡の千鳥屋さんの一つ
こちらの先代のオーナー社長さん個人が
ANK療法で末期進行がんを克服され
お元気になられたあと
自分の命を救った治療を
普及させるために
リンパ球バンクの創業にご参画されました。
お饅頭と、がん治療ですから
事業上のシナジーはありませんので
法人同士としては、全く無関係ということです。