藤井真則のブログ

このブログはリンパ球バンク株式会社の社長時代に、会社社長ブログとして会社HP上に掲載されていたものです。ちょうど還暦を迎えるタイミングで社長の責を後任に譲り一時は閉鎖しておりましたが、再開を望まれる方もいらっしゃるため、別途個人ブログとして再掲載するものです。ANK療法という特定のがん治療に関しては、同法の普及のために設立されたリンパ球バンク株式会社のHPをご覧ください。
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2016年11月19日

  

えとせとら

2016.11.19.

 

 

 

選挙終了から10日ほどしか

経っていないのに

いきなり日本の総理大臣が

まだ就任前の大統領になるはずの人と

会談というのは、異例の中の異例として

世界が注目しています。

 

選挙戦前後の日本政府の

不思議な動きといえばTPPですが

当然、この会談でもTPPが目玉の一つで

あることは間違いないのでしょう。

 

あとは、ロシアでしょうね。

 

 

表向き、両候補ともTPP反対を明言したのに

なんで、日本政府は、選挙戦前にTPP承認の

強行採決に動いていったのか。

 

選挙前の強行採決については、

ヒラリー氏は、TPP推進派の権化である

と考えれば、理屈は合います。

 

トランプ氏によるTPP反対、

なぜなら米国民の雇用機会を

奪うから、NAFTAでもそうなったでしょ、

という争点作りは奏効しかけました。

 

すかさず、TPP推進派のヒラリー氏も

わたしも、はんたいよ と手のひらを返します。

 

あくまで選挙に勝つための虚言

 

あってはならないことですが

選挙中の発言と就任後の行動に

特に関係はない、というのは

米国でも同じことです。

 

 

ヒラリー氏当選の前提で動いていた日本政府が

選挙戦前にTPPを通しておいて、選挙戦後に

ヒラリー氏が、前言を再度ひっくり返す

手助けをする、同盟国との約束を守るため

やっぱりTPPはやるしかないわね、という

口実にする、それくらいのことは

考えていたのかもしれません。

 

 

どうであれ、トランプ氏が勝ったわけです。

まだ完全100%ではなく、ひっくり返る可能性も

ゼロではないものの、ほぼ勝ったわけです。

 

 

なのになんで、日本政府は相変わらずTPP締結に

走るのか。 ここは変ですね。

 

 

TPPを仕掛けたのは米国です。

 

内容詳細は非公開で交渉という

無茶苦茶なルールで進められたTPP。

 

この一点だけでも、国民を馬鹿にしとるのか、という

ものです。 あまりにひどい内容を含むと米国の

一部議員が、内容を暴露したのが日本にも伝わって

騒ぎになってきたわけですが、国民に知らせずに

勝手に政府同士で合意し、はいこうなりました

これはないでしょう。

 

一応、各国内部の批准がいる、ということで

各国民のコンセンサスを得るという建前には

なっていますが。 それを強行採決やっては

いけないですよね。

 

 

当初、TPP導入で日本の医療はどうなるのかが争点でした。

 

いや、米国医薬品産業は、日本の健康保険制度のことを

米国資本の投資収益を極大化する最善のシステムの一つである

と判断しているという話が伝わり、医療制度に激震はこない、という

観測が広がりました。

 

こうなると、米国側は自動車、日本側は農産物が争点となります。

 

日本の政権政党が、ごく一部の得票を得るだけで

政権を維持できる仕組みは、何重にも張り巡らされています。

 

小選挙区制、少し多めに集めれば全部とれる、というのも

そうですし、「1票の重みの差」問題もそうです。

集めた税金を農村部に優位に分配すれば、1票の重みが

都市部住民の数倍にもなる農村票で選挙戦は優位になります。

如何に投票率を低く抑えるか、そのためには、政治では

世の中は変わらない、国会答弁でTV中継されるときは

しょうもない雰囲気を醸し出せばいい、、、、

投票率が低ければ低いほど、組織票が物を言います。

こういった仕組みの中でも、「岩盤」と言われるものが

医療、農政、公共事業という公的資金の大半を投入

されている分野ですが、TPPで、農政にメスが入ると

日本の選挙の構造が揺るぎかねません。

 

そんなことをなんでわざわざ政権政党が推進するのか。

 

政権政党自ら自分たちの基盤を一所懸命、

自分で崩しにかかっており

永田町界隈は、選挙戦前後、全国から駆け付ける農協関係者や

自治体幹部の血走った眼が走り回っていました。

 

トランプ氏が勝ったのに、なんでTPPまだ推進するのか。

 

 

これは普通には理屈が通りません。

 

流石に、ヒラリー氏がトランプ氏に

TPPはやった方がいいわよ、

とは言えないので、オバマ大統領がTPPについては

考えを改めてはどうか、と諭していますが

安倍首相は、わざわざ新大統領候補のもとへ

駆けつけ、この件について、どういう話を

したのでしょうか。

 

あなたは大統領になるのだろうけど、TPPはやっとかんと

知らんぞ、と。大統領より偉い人たちが進めてきたんだから

暗殺されたくなければTPPを導入しないと、と言ったかどうかは

知りませんが、ともかく、これは世界中、注目するのは

当然です。

日本の首相は何をやっているのだろうか、と。

 

 

さて、トランプ氏は、暴言王とも言われていますが

確かに、差別発言は反吐がでるほど不快です。

 

私は、トランプ氏とは、会ったこともないですが

基本的に大嫌いです。

本当の姿は違うのかもしれないけど

流石にあの発言を聞いていると

好きになりようもありません。

 

それでもある御方のお言葉を

お借りすれば、

 

最低の大統領に決まってよかった、

最悪の大統領にならなくて

 

というスタンスです。

 

 

トランプ氏語録の中には

 

ISをつくったのはオバマだ

ISをつくったのはヒラリーだ

 

こういうのもありました。

 

 

これ選挙中の暴言ということで

片づけられていくのでしょう。

 

 

ちなみに、ヒラリー氏も

オバマ氏に、ISつくったのはあなた

と過去に発言しています。

 

誰であろうと、米国政府ということになりますが。

 

 

 

このシリアを巡る問題

ロシアは米国と真正面から対立してきました。

安倍首相は、シリアについてトランプ氏に

特に言うことはないのでしょうが

ロシアについては大有りのはずです。

 

 

(つづく)

 

 

 

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