藤井真則のブログ

このブログはリンパ球バンク株式会社の社長時代に、会社社長ブログとして会社HP上に掲載されていたものです。ちょうど還暦を迎えるタイミングで社長の責を後任に譲り一時は閉鎖しておりましたが、再開を望まれる方もいらっしゃるため、別途個人ブログとして再掲載するものです。ANK療法という特定のがん治療に関しては、同法の普及のために設立されたリンパ球バンク株式会社のHPをご覧ください。
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2016年12月01日

  

えとせとら

2016.12.1.

 

 

飛行機事故は突然おこるものですが
悲しい知らせに
心よりお悔み申し上げます。

 

たまたま航空機は

雷に弱いという話や

ブラジルは雷が多く

過去にも落雷による墜落事故が

あった話などをしていた矢先

コロンビア機が墜落し、

やっぱり落雷で墜落するのかと

思った人もいらっしゃるようです。

 

今回の原因については知りません。

 

事故後、短時間の間は、「本当のこと」が

よく報道されるので、各国語のニュースを

まめに調べるというのが常套手段なのですが

面倒ですから、今回、なんにも調べてませんので

「時間がたってから」「整理されてしまった」ニュース

しかみていません。

 

 

雷で落ちたといはいってないですね。

 

 

ただ、未確認ながらパイロットの声の可能性がある

ということで、

「故障だ 電気系統がやられた 燃料がない」と叫んでいた

という報道があります。

 

燃料不足の原因は不明とも言われています。

 

 

ぜひ、「故障 電気系統がやられた」 ここを覚えておいてください。

 

燃料切れが大元の原因なら、故障とか

電気系統がやられた、とは言いませんよね。

 

 

もちろん、こうした報道だけで、

雷でおちたんだ、とは言えません。

 

それは当然ですが、落雷も原因の一つとして

検証すべきです。

 

おそらく、ここから先は

燃料切れが原因という方向に

話が集約されていくでしょう。

 

 

落ちるといっても、積乱雲と航空機の間を

電子が数十万分の1秒ほどの間に往復するものです。

低高度の場合は、航空機を直撃した稲妻が地面に

向かうこともあり、その様な映像も公開されています。

 

ずいぶん昔の話ですが

落雷で墜落した小松基地のF104は、

雷がコックピットに直撃

パイロットは即死だったようですが

風防グラスにはっきりと弾痕のような孔が

空いています。

 

航空機が落雷を受ければ、電気系統が吹き飛ぶリスクは

非常に高いものがあります。少々、絶縁しているくらいでは

どうにもなりません。

 

一番、こわいのが燃料漏れと引火です。

 

そこで落雷リスクが高いFRP使用率が高い機体は

落雷時の緊急消火用に巨大な窒素ボンベを搭載しています。

燃料が大量に詰まっている主翼全体をカバーする目的で

バスくらいの大きさのとんでもなく重いものですので

どんな飛行機でも搭載できるものではありません。

何らかの自動消火装置、通常、エンジンのカウリングケース内に

装備されるのですが、こういうものは、第二次大戦中の軍用機でも

搭載しているものがあります。大戦中の軍用機の場合は

落雷リスクが跳ね上がるような高速飛行はしませんので

自動消火装置の目的は被弾による燃料漏れの際の

火災を消すためのものです。

燃料タンクは、ゴムで覆い、銃弾による孔があいてもゴムの復元力で

孔が小さくなり、ジャバジャバと燃料が漏れないようにする

仕組みになっていました。

 

 

この数十年、落雷リスクがない高高度を飛行する場合を

除けば、航空機の速度は変わっていません。

 

速度をあげるほど落雷リスクが高くなるからです。

 

1955年に就役したB52戦略爆撃機は、2045年まで

現役の予定です。

アメリカ戦略空軍の主力機で、

常時、核兵器を搭載して上空待機するB52は

およそ100年間、主役であり続けるのです。

 

後継機は、ほぼ退役したか、少数機の

配備に終わりました。B52なら、落雷するような速度では

飛行しませんが、後継機は、危険な速度で巡航することを

前提にしていたり、軽量化を図るため、FRPを大量使用

しています。これをやると、同じ速度で飛行しても

落雷リスクが跳ね上がります。

もし一機でも落ちたら、とんでもないことになりますので

このリスクは絶対に避けるべきです。

 

ジェット戦闘機の性能表示によくマッハ2.5などと

書いてありますが、あれは、ほんの短時間、出せないことはない

速度、という意味です。 超高高度を除いて、中高度以下を

超音速で巡航できる軍用機は、世界に1機種しかいません。

ロッキードF22ラプター戦闘機です。

この高速巡航性能を獲得するのは容易なことではなく

F22には、大量のFRPが使われ、軽量で丈夫

捻じれ剛性が高い、などの特性を活かしているのですが

これをやると、落雷リスクは跳ね上がります。

F22は沖縄にはいますが、海外におでかけすることは

滅多になく、シリア空爆に投入されているのも

従来型のF16やF15などです。

従来型の戦闘機にもFRPが使われていますが

使用率と、巡航速度が異なり、また、F22はステルス性を

確保するため、電磁波吸収体を大量使用している

ということも問題です。

 

 

搭載爆弾量が少ないぞ、とか、爆弾いっぱい積むと

航続力が短いぞ、とか、いろいろと不評なようで

新鋭機は使えないから、従来機の寿命延長なり

従来機の延長線上の後継機の開発を、という声が

空軍内部に強いようです。

 

さて、なかなか飛べないことで有名になってしまった

MRJ。

 

FRPをふんだんに使って、燃費がいいからと

100機以上、注文をとってしまいましたが

じゃ、落雷リスクをどうするのか、と。

 

で、結局、ジュラルミンに可能な限り、戻していくと

今度は、燃費が悪くなります。

 

最初から、ボンバルディアなんかより、操縦性とか

いろいろと、センスのいい飛行機なんだ、といって

売り込んでいたなら今頃、世界各地の空を雄飛していた

のでしょうが、燃費がいいって言うから発注したんだ

と言われてしまうと辛いことになります。

どーするんでしょうね。

 

ごめんなさい、しかないですよね。

 

燃費が言ってたのと違う分だけ値引きする、とか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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