藤井真則のブログ

このブログはリンパ球バンク株式会社の社長時代に、会社社長ブログとして会社HP上に掲載されていたものです。ちょうど還暦を迎えるタイミングで社長の責を後任に譲り一時は閉鎖しておりましたが、再開を望まれる方もいらっしゃるため、別途個人ブログとして再掲載するものです。ANK療法という特定のがん治療に関しては、同法の普及のために設立されたリンパ球バンク株式会社のHPをご覧ください。
本ブログは、あまり標準的ではない特殊な治療の普及にあたり、「常識の壁」を破るために、特に分野は特定せずに書かれたものです。「常識とは、ある特定の組織・勢力の都合により強力に流布されて定着したからこそ、常識化した不真実であることが多い」という前提で書かれています。

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2017年12月18日

  

えとせとら

2017.12.18.

 

 

 

今日は危機説がささやかれ続けた12月18日ですが

今のところ大きな事件はないようです。

 

無事、何も起こらないことを。

 

 

むしろ来年の1月17日は新月であり

空爆を行うのには都合がいい日ですが

この日は阪神大震災を含め3年連続巨大地震により

大都市が被害を被り、また湾岸戦争「砂漠の嵐」作戦の

発動により大規模な空爆が開始されたという

何かがよく起こった特異日でもあります。

 

 

 

さて、ためしてガッテンを見ましたが

レム睡眠と寝起きにまつわる都市伝説の誤謬と

なぜ間違った風説が広まったのか

実際にはどうすると寝起きがよくなるかの工夫の提案と

なかなか妥当な内容と思えるものでした。

 

 

レム睡眠とノンレム睡眠については私が子供のころには

つまり50年ほど前にはある程度どういうものか

説明されていましたが、当時の知識でさえ未だに

浸透はしていない、ということです。

 

都市伝説というのはレム睡眠中に目覚ましを鳴らせば

寝起きがよくて、そのレム睡眠は90分周期で訪れるので

就寝後6時間か、7時間半後に起きるように

睡眠スケジュール管理をすれば寝覚めがいい、

というもので、番組では何人かの人にインタビューし

はい90分のやつですね、信じてますよ、とか

やってますよ、と答える人々の映像が映っていました。

 

レム睡眠中は意識は目覚めていて

夢をよくみるが体は眠っているとされています。

 

レム睡眠状態では、本人は目覚めているつもりなのに

体が全く動かず、どうあがいたつもりでもびくともしない

一部の人がこわい体験をしたと訴える現象が起こることも

あります。 当然、こういう状態の時は寝覚めは悪いわけです。

 

番組でもレム睡眠中に叩き起こされた人が眠そうにしながら

いやあ、ぜんぜん寝覚めはよくないと答えています。

 

ではノンレム睡眠中はどうか、というと深い眠りで

体も動ないので、当然、叩き起こされると寝覚めは悪いのです。

 

 

レム睡眠もノンレム睡眠もどちらも寝覚めは悪いのが

「意識は目覚めている」からレム睡眠の時は起きやすいと

誰かが勝手に解釈したのでしょうか。

ほんとに目覚めていたら夢はみないでしょうが。

 

 

90分周期説など最初から実態はないのですが

番組では、大勢の人のレム睡眠の周期の統計をとったところ

中央値が90分だから、そういう誤解が広がったのでしょうと

説明していました。

 

これはよくあることですね。

 

 

統計処理された数字の一人歩きは医学の専門家自身が

よくやってしまうことです。

 

人によって実測値はちがっていたわけで

実際にピタリ90分の人は少なかったわけですし

また同じ人でも日によって、またレム睡眠の波ごとに

次の波がくるまでの時間は異なるのです。

 

勝手に90分周期なんだと思ってしまうと

はずれるのですが、実際に90分説を信じてきた人は

なんで間違いに気付かないのかというと

おそらくレム睡眠の周期をはずしている時に

目覚ましがなって、さっと起きれているから

説は合っていると思っているのでしょう。

 

 

実際にはレム睡眠とノンレム睡眠というのは

特徴的なパターンが持続するから名前がついたのであって

他にも様々な睡眠状態が存在します。

 

特に体が動きやすい状態の時があり

この時は寝覚めがいいので、

番組でもスマホアプリのひとつで

起床時間の指定範囲(30分)内に

体の動きをキャッチすると目覚ましがなるものがある、とか

小さな音量でささやき、それでも起きる反応しやすい時だけ

起きる(当然、それで寝坊するとまずいので、デッドライン時刻に

ガーガーうるさく鳴る別の目覚ましの併用もお奨めでした)

具体的ないい寝覚め対策も紹介していました。

 

 

古典的な研究の成果が一般に浸透しない

あるいは間違って広まっている

何十年たってもそのまま、そういうことは

珍しいことではなく、医学の常識の多くが

そのような状態ではないでしょうか。

 

 

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