米軍が巡航ミサイル攻撃をかけたシリアの生物化学兵器工場ですよ、と破壊前と破壊後の写真を公表し日本のメディアがニュースとして流しています。
米軍による典型的な印象操作です。
シリア政府軍が毒ガス兵器を使用! 塩素ガスを使用!
それが事実であってもなくても勝手によその国を攻撃する理由にはなりませんが
塩素ガスはどこにでもあります
生物化学兵器工場でつくるようなものではありません
食塩を水に溶かして電気を通せば塩素ガスはつくれるのです。
私たち日本人が口にする食塩は異常に塩化ナトリウムの純度が高く食品としては最悪ですが化学原料としては理想的で、日本の「塩」は加水分解するなどして塩素や塩酸、水酸化ナトリウムなどに加工され、工業製品として流通しています。ハリウッドの豪邸のプールに大量に放り込まれる塩素系消毒剤も日本でつくられています。
塩素はごく基本的な化学反応によくつかわれる物質で化学工場であればたいてい使っています。 大量に使う場合は自社製造もあり、少量だと外部購入ですが、要するにどこでも作る気になればつくれるものです。
シリアの生物化学兵器工場と紹介された建物が実際に何をやっていようが塩素ガスをつくるためにわざわざ生物化学兵器工場を建てる必要はありません。 一般工場で十分、買ってきても高いものではありません。 塩素ガス使用と生物化学兵器工場には何の関係もありません。
少し考えればいいがかりとわかることを堂々と言ってのけてミサイルを撃ち込んでいるわけです。
どうかメディアのみなさま。
良心なりプロとしての報道の自由の精神にのっとり
こうした少し考えればわかる当たり前のことは当たり前に報道いただけないでしょうか。
ひごろ、がん治療に関しては人の命が助かる治療がありながら真っ当に報道されることはなく、逆にわけのわからない実用化は無理なものがもてはやされ、結果的に多くの同胞が病床で死を迎えているのです。