藤井真則のブログ

このブログはリンパ球バンク株式会社の社長時代に、会社社長ブログとして会社HP上に掲載されていたものです。ちょうど還暦を迎えるタイミングで社長の責を後任に譲り一時は閉鎖しておりましたが、再開を望まれる方もいらっしゃるため、別途個人ブログとして再掲載するものです。ANK療法という特定のがん治療に関しては、同法の普及のために設立されたリンパ球バンク株式会社のHPをご覧ください。
本ブログは、あまり標準的ではない特殊な治療の普及にあたり、「常識の壁」を破るために、特に分野は特定せずに書かれたものです。「常識とは、ある特定の組織・勢力の都合により強力に流布されて定着したからこそ、常識化した不真実であることが多い」という前提で書かれています。

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2018年12月06日

  

えとせとら

亜麻仁油がよく売れています。スーパーでも当たり前に置くようになってきましたが、TV番組の影響で一晩で棚が空になるところもでています。

 

EPAやDHAなどΩ=3(オメガスリー)タイプの油脂を摂る方がいいという話は昔からあるのですが、品質を維持して大量供給するのが難しいのです。

 

人間の脳の中には大量のDHAがあり、EPA(DHAもそうですが)も細胞膜の基本成分として大量に存在するのですが、どちらも海洋性プランクトンが作るもので、三陸沖で捕れるイワシや南アフリカ沖のメンヘーデン(イワシの仲間)、あるいはホタテ貝やイワシを食べるマグロ、特にマグロの頭には沢山あるので、こういった食材やサプリ原料を世界市場に供給する仕事をやったのですが、、、 Ω=3の油脂は精製するとすぐに酸化して傷みますし、温度を上げてもダメ、光をあててもダメと、やむなくEPAやDHAは大量の抗酸化剤を添加して供給し、出荷時の品質はいいのですが末端商品を集めて分析するとどうしても酸化されています。ジェルに包まれたものを噛み潰して魚臭ければ酸化が進んでいる証拠です。

 

普段食べている食品からでは頭の中の大量のDHAは摂れないはずで腸内細菌が合成していると思うのですが、検証は意外と難しいのです。 体内で他の脂肪酸から転換されるという説もあり、多少はそういう反応も進むのでしょうが、あまりメジャーな反応系ではなさそうです。

 

EPA・DHAでなくても同じΩ=3の仲間が入っていて安価量産可能となると亜麻仁油やエゴマ油ですね。EPAより酸化しにくいのです。但し光を遮り、冷蔵して密閉容器で数週間以内に消費する量しか買わない、加熱調理は厳禁です。私の場合、毎日、海藻に混ぜるかスプーンでそのまま飲んでます。魚臭ければもう捨てるべきです。魚の匂いの主成分はΩ=3の過酸化物ですから、植物由来のΩ=3でも過酸化状態になると魚臭くなります。

 

腸管粘膜が修復されお腹のスッキリ感や便通などすぐ効果を実感する人も多いようです。研究者が注目するのは余計な物が体内に入るのを防ぐ作用です。

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