このブログはリンパ球バンク株式会社の社長時代に、会社社長ブログとして会社HP上に掲載されていたものです。ちょうど還暦を迎えるタイミングで社長の責を後任に譲り一時は閉鎖しておりましたが、再開を望まれる方もいらっしゃるため、別途個人ブログとして再掲載するものです。ANK療法という特定のがん治療に関しては、同法の普及のために設立されたリンパ球バンク株式会社のHPをご覧ください。
本ブログは、あまり標準的ではない特殊な治療の普及にあたり、「常識の壁」を破るために、特に分野は特定せずに書かれたものです。「常識とは、ある特定の組織・勢力の都合により強力に流布されて定着したからこそ、常識化した不真実であることが多い」という前提で書かれています。
TOP > グルテンフリー
2017.5.26.
欧米では当たり前のグルテンフリーは
日本でも、ようやく、食材にしろ
レストランやカフェにしろ
グルテンフリーと銘打っていたり
グルテンフリーのお客様対応メニュー
などをみかけるようになりました。
私も、グルテンフリーのような食生活を
送っています。
「ような」というのは、
グルテンフリーと言っても
食品表示に関する法規制の定める
グルテンフリーは、原料やグルテン含量など
あくまで、特定成分に関するものについて
規定しており、一方、グルテンフリーライフを
推奨するコアなグループは、人類が加工してきた度合いが
強い食品を排除し、こういうものを食べましょう、と
グルテンフリーレシピなり、メニューなり
限定列挙で、提案している、など
相当の幅があります。
私の場合は、小麦の塊はさけるようにしている、
というものであって、それ以外は、
割といろんなものを食べています。
正式な病名がつく激しい症状を呈する人も
いらっしゃいます。私は、どんな検査でも
異常が検出されたことはないのですが、
それでも、体が反応し、お医者さんも
よくわからん、とおっしゃるので、
とりあえず、小麦を避けるようになった、
すると、ずいぶんと楽になったというものです。
小麦アレルギーが存在していることは
医薬品ビジネスを始めたころから知ってはいました。
新薬開発の際に、どういうアレルギー体質の人が
いるのか、たとえ、滅多にいない、ということであっても
事故を避けるため、徹底的に調べます。
小麦は医薬品には、まず使わないので
まあ、そういうのもあるんだ、とあまり気にして
ませんでした。
錠剤をつくる白い粉は、昔なら
ニュージーランド産の乳糖。
ほとんどの医薬品メーカーさんに
買っていただいてました。
色が黄変しやすい、とか、経時変化を起こすので
その後は、麦芽糖の無水物や、トレハロースに
替わっていきましたが、ともかく、小麦粉を練って
医薬品をつくる、ということはなかったです。
酵母の方がよっぽど問題でした。
酵母菌に遺伝子を導入し、医薬品をつくらせるのですが
酵母アレルギーの人もいらっしゃり、うっかり反応すると
大変なことになるので、原因成分を突き詰めたり
精製で除去したり、注意事項として表示をするなど
細心の注意を払います。 こういうことをやると
化血研さんは、すぐに原因物質や精製法をみつけるので
世界的にも技術力はすごいと感心しておりましたが
それだけ、傲りにもつながり、自分たちはプロとして
ちゃんとやっているんだ、書類上のことだけで
ごちゃごちゃ言うな、とやってしまったのか、、、
世間を騒がし、御取り潰し目前まで
追い込まれていったのかもしれません。
ちなみに、酵母アレルギーは、パン職人に多いと
言われていたのですが
チーズ職人や、ワイナリーの人には、それほど
みられませんでした。
ビールメーカーの場合は
作業員が酵母まみれになるわけではないので
一緒にはできませんが、地ビールの職人さんが
酵母アレルギーになりやすい、ということでも
ないようです。
なぜ?
という疑問は当時はもたなかったので、
小麦と関係があるかどうかは調べませんでした。
ちなみに、アレルゲンテストをはじめ
一般の医療機関で実施するアレルギーの
原因を調べる検査が普及していますが
ああいうのは、あくまで簡便なもの、です。
私自身、ひどい小児喘息をはじめ
意識がぼーっとするほどの激しい蕁麻疹
大人になってからも、人前に出るのはさすがに、、、
というレベルの成人性アトピーで、全身の皮膚が爛れ、
その道の名医と言われる方が、あんたを救うことはできん!
と保証してくれました。 大量のステロイド投与でも
進行をとめるのがせいぜい、と言われ、それに付き合う気は
ないので、自力でなんとかする道を探りました。
こうして、様々な検査を何度も受けてきましたが
「原因物質」が特定されたことは一度もありませんでした。
小麦アレルギーとか、グルテンフリーも他人事と
思ってましたし、実際に、小麦に対するアレルギー
反応が検出されるわけでもなく、
でも、気になる症状が時々、でていました。
では、やってみよう、と小麦を抜いてみましたが
たまにラーメンを食べたりすると、いまひとつ
よくわかりません。 いや、3週間とか、完全に
小麦を抜かないとわからない、と言われ
やってみたところ、夜はぐっすり眠れ
目覚めがよくなり、夜中、下腹部が痛んだり
発疹がでていたのがおさまり、体が軽くなります。
痩せたと言われましたが、体重は少し増えていました。
体調は雲泥の差というレベルでよくなり、痩せたように
見えたのは、全身が微妙に腫れていたのが治まったからでしょう。
やってみてはじめて、それまで全身、軽い炎症状態だった
ことに気付きました。 そして、たまたま小麦の塊と
気付かず、お菓子を口に入れたら、全身に火が走るほど熱くなり
体温は上がっていませんでした。 結局、醤油とか、てんぷらの衣
くらいなら、何ともなく、麺類はもう食べれない、という
状態になり、この1年以上、小麦粉でできた麺類は食べて
いないので、たまにやってみようか、、 と思いつつ
もし、胃腸や皮膚に炎症がでまくったらまずい、と
思いとどまっています。
実際に試してみた人が何人も周囲にいらっしゃるのですが
ざっくり、3人に2人以上は、どうやらグルテンと関連する
何らかの症状があったようで、見た目も別人のように
変わります。ところが、アレルゲンテストは陰性だった、
という人の方が多いのです。
どうやら思っていた以上に深刻な事態になっているのか、と
考えるようになりましたが、知人のパン職人さんなどは
必死でした。 小麦を使わずにパンをつくると、普通は
まずいので、どうやって、グルテンフリーで美味しいものを
つくるのか、、、 相当の工夫をすれば、結構、美味しいものを
つくれるようですが、小麦と同じやり方ではどうにもならないようです。
そういえば、、、 と生化学の授業で習ったグルテンの話やら
グルテン強化剤ビジネスをやっていたことを思い出し、
過去の記憶と現状とが、つながり始めてきました。
(続く)