このブログはリンパ球バンク株式会社の社長時代に、会社社長ブログとして会社HP上に掲載されていたものです。ちょうど還暦を迎えるタイミングで社長の責を後任に譲り一時は閉鎖しておりましたが、再開を望まれる方もいらっしゃるため、別途個人ブログとして再掲載するものです。ANK療法という特定のがん治療に関しては、同法の普及のために設立されたリンパ球バンク株式会社のHPをご覧ください。
本ブログは、あまり標準的ではない特殊な治療の普及にあたり、「常識の壁」を破るために、特に分野は特定せずに書かれたものです。「常識とは、ある特定の組織・勢力の都合により強力に流布されて定着したからこそ、常識化した不真実であることが多い」という前提で書かれています。
TOP > 混合診療地方特区申請(6)
2009.9.7.
以下に、混合診療地方特区申請に関し、
政府に提出した先進医療制度は使えない理由
③~⑤ を掲載します。
なんで、①・➁と分けたかといいいますと、
何故か、字数オーバーの表示が出るのです。
3万字を超えています、、、、
そんなはずはない、、、、???
最初、政府に提出したフォームからコピーしてきたので、
どうも、色んな仕掛けがあるようです。
妙な変換が勝手におこったり、PCが暴走したり、、、
で、どうにかこうにか書き直して、やっとアップできると
思ったら、3万字を超えている、、、と。
二つに分けたら、なんとかアップできました。
③ 日本の第三の標準治療である抗がん剤の中でも、
重篤な合併症を発症する化学療法剤は
欧米では全く開発されなくなっております。
現在、米国では、最先端の生命科学を
基礎とする分子標的薬250品目が開発中ですが、
日本で承認されたものは僅か数品目に留まり、
しかも保険適用範囲が狭く、
ごく一部の患者しか使えません。
そもそも保険診療自体が、
欧米では旧式化した化学療法に
頼る考え方を変えられず、
先進的な分子標的薬の導入に非常に消極的であり、
保険適用を前提とする先進医療制度が、
化学療法の旧態依然とした考え方から
脱却するにはまだ相当の時間を要すると懸念されます。
④ 先進医療制度に基く治験をクリアし、
更に、その後、保険適用となり、全てのがんに適用拡大
されるまで、一体、何十年かかるのでしょうか。
今、末期進行がん患者の大半が
健康保険適用可能な治療法がない状態で
亡くなっていかれます。
今、生命の危機に瀕する患者さんに、
どう対応されるのか、お考えを聞きたい。
⑤ 日本を除く世界の標準となりつつある
分子標的薬の中でも、がん治療には、
抗体医薬品が注目されています。
抗体医薬品は、がんの増殖を抑えるもので、
自ら、がん細胞を殺すことはできず、
ADCC活性により、NK細胞のがん細胞傷害活性を高め、
最終的に、がん細胞を殺す機能は、
NK細胞に依存しております。
ではNK細胞を培養すればいいと誰も考えますが、
NK細胞の培養は困難を極め、世界中の研究者が
挫折しました。
そして本邦京大の研究者が世界に先駆け
高度に活性化・増殖させる本格培養に成功しました。
欧米でも実現できなかった、がん治療の本命NK細胞の
本格培養を、前例のない治療法を審査する
体制・実績がない先進医療制度で取り上げるのは
無理があります。
ちなみに、欧米で数多くの治験が為されてきた
ペプチドワクチンでさえ、先進医療申請に対し、
「世界初」だから審査できない、そもそも先進医療制度は、
既存の療法の適用拡大などを想定したもので、
全く新しい療法を審査する体制にない、という回答でした。