このブログはリンパ球バンク株式会社の社長時代に、会社社長ブログとして会社HP上に掲載されていたものです。ちょうど還暦を迎えるタイミングで社長の責を後任に譲り一時は閉鎖しておりましたが、再開を望まれる方もいらっしゃるため、別途個人ブログとして再掲載するものです。ANK療法という特定のがん治療に関しては、同法の普及のために設立されたリンパ球バンク株式会社のHPをご覧ください。
本ブログは、あまり標準的ではない特殊な治療の普及にあたり、「常識の壁」を破るために、特に分野は特定せずに書かれたものです。「常識とは、ある特定の組織・勢力の都合により強力に流布されて定着したからこそ、常識化した不真実であることが多い」という前提で書かれています。
TOP > 混合診療地方特区申請(5)
2009.9.6.
民主圧勝を受けて、まだまだ各界での攻防が続いております。
医療はどうなるのでしょうか。
小泉政権は、国民の圧倒的支持を受けて、
医療費削減を推進してきましたが
(支持しているという自覚のない国民が
多過ぎるのがこの国の最大の問題点でしょう、、、、)、
民主党は、そこまで医療費に鉈を振る気配は
見せておりません。 あくまで、今のところは、、、
さて、巷で言われているように、自由診療拡大という方向に
なるのであれば、当然、混合診療問題が一層、表面化して
きます。
混合診療規制は、われわれ国民一人ひとりが、
生存のための診療選択という自由に制限をかけられているもの
ですので、がん難民となって慌てる前から、
関心もっていただきたいのです。
政府が言ってきた、混合診療の承認要請ではなく、
先進医療の承認を要請しろ、との回答に対する
当方の反論骨子①~⑤のうち、①と➁をを掲載しておきます。
① 先進医療制度は将来の健康保険適用を
前提とした治験を想定しております。
従い、事前に細かく設定された条件に合う
患者さんのみをエントリーし、治験も事前に計画された
プロトコールに沿って実施する必要があります。
ところが現実末期進行がん患者の状況は
一人ひとり大きく異なり、患者生存を優先させるため、
異なる条件下で複数の治療法を適宜実施することになり、
治験の要件に合わなくなってしまいます。
➁ 仮に先進医療制度適用となったとしても、
上記と同様の理由により、適用条件に合致する
患者さんは、ごく一部に過ぎず、大半のがん患者は
当該制度の恩恵を受けられません。