2009.8.7.
がん治療に限って混合診療を認めるとの
京都地方特区申請が、予想通り拒絶されましたが、
これはまだまだ第一ラウンド。
まず、抗弁の機会が与えられます。
そこで、政府のフォーマットに何度も入力して送ろうとしたのですが、
送信ボタンを押すと、なぜか、「肝」の部分が消えてしまいます。
安全性が確認されていない未承認医療については、将来の保険適用を
前提とした一定のルールによる治験を、、、、 という常套句に対し、
患者さんを最後まで追い詰める重篤な副作用をもたらす、
つまり完全に「危険性」が確認されている
標準治療に対して、免疫細胞療法は、、、
という文章は、何度書いても、消えるのです。
有効性についても、有効ではないことが確認されている標準治療に対し、、、、
と書くと消えてしまいます。 なかなか見事な人工知能を使っているのでしょうか。
これ、公表されますからね。 もっとも、どこにあるのか、かなりのマニアでないと
見つけるのは難しい状態で「公表」されます。
あるいは、神様が、お前、そんな喧嘩を売るようなことを書いたのでは、
為るものも為る前に潰れてしまうぞ、と、消してくださったのでしょうか、、、、???
ともかく、結果的に当たり障りのない文章を書いたら、スーッと送信されてしまいました。
どのみち、今、官僚の皆様方は、選挙のことで頭が一杯です。
厚生労働省も民主党政権誕生前に、ドタバタ人事異動をやっておりました。
このまま行くと民主党が勝つでしょう。
元は全部、自由民主党が、分かれたり、くっついたりしているだけですから、
根本的に変わることはないのですが、そうはいっても、霞ヶ関に対する干渉は
新民主党政権の方が強い、というのが大方の読みのようです。
選挙後、混合診療裁判の第二審が始まる年末にかけてが最初の山場です。
なお、混合診療問題をテーマに選挙戦を仕掛けたら、
医師会を敵に廻すので、普通の議員は乗ってこないでしょう。
なので最初からその作戦は考えていません。
そもそも、混合診療に反対してきたのは、医師会です。
各医師会のHPを見れば、子供騙しのような「混合診療を
解禁してはいけない理由」が書いてありますが、要するに、
自由診療が広がり、医師の責任や能力、患者対応力が
問われるようになること、患者サイドが自由に医師を選択するようになること、
一言で言えば、市場原理が導入されることに恐怖と嫌悪を示しているのです。
国民健康保険制度の理念、全ての国民が平等に医療を受けられる、
まではいいのですが、永らく、日本の医師は、国が承認し、
責任を取る治療法だけを患者に施し、
医薬品メーカーのもってくるデータを根拠に、患者さんからではなく、
国民保険からお金を
もらって、全国津々浦々、標準的な治療をやっていれば、
大過なく過ごせてきたのです。
その治療法にエビデンスはあるのか!! と、声高に叫ぶ医師は、
自分で判断したり、責任を取ったりできないから、
「権威ある組織が認めた」ことに拘るのです。
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