藤井真則のブログ

このブログはリンパ球バンク株式会社の社長時代に、会社社長ブログとして会社HP上に掲載されていたものです。ちょうど還暦を迎えるタイミングで社長の責を後任に譲り一時は閉鎖しておりましたが、再開を望まれる方もいらっしゃるため、別途個人ブログとして再掲載するものです。ANK療法という特定のがん治療に関しては、同法の普及のために設立されたリンパ球バンク株式会社のHPをご覧ください。
本ブログは、あまり標準的ではない特殊な治療の普及にあたり、「常識の壁」を破るために、特に分野は特定せずに書かれたものです。「常識とは、ある特定の組織・勢力の都合により強力に流布されて定着したからこそ、常識化した不真実であることが多い」という前提で書かれています。

TOP > 2008年の総括 厳しいようでも、大きなチャンスの時

2009年01月01日

  

えとせとら

2008.12.31.
 
 
今年最後の投稿となりました。
 
この投稿をお読みいただく方々にとられては、
もう新年を迎えておられるでしょう。
 
皆様にとりまして、新年が、幸多き年となりますように。
 
 
2008年は、経済面をみれば、
大変、厳しい状況を迎えました。
 
2009年には、米国でサブプライムの次のもっと
大きな時限爆弾が破裂します。
欧州は、所詮、分国の集合体、さっぱり身動きがとれず、
中国はこれから本格的な危機を迎えます。
また、米韓合同軍は、38度線に集結、北に異変あり次第、
いつでも北進可能な態勢を整えています。
パンデミックフルー発生確率は、2010年辺りから2012年に
かけてが、最大の山場を迎えると読んでおりますが、2009年中に
発生しない保証はありません。 これがくると、世界同時戒厳令状態と
なりますので、自力で、食料や水を確保できない人は生きる術がない
ほど、過酷な状況を迎えるかもしれません。 ウィルスそのものも脅威ですが、
電気、水道、ネット、携帯、水、食料、医療、すべてのインフラが止まると、
果たして、現代人は、自活して生きていけるでしょうか。
 
 
今のところ、日本は、ひどいようでも、一番、打撃が少なく、次世代技術を
蓄えてきています。ところが、政府に真っ当なリーダーシップを期待するのは
無理があり、どこまで企業経営者が世界の状況を変えるヴィジョンと
行動力を発揮できるか、或いは、本物の大量失業という、戦後以来、
初めて経験する危機に、日本国民が目を覚ますかどうか、
にかかっています。
 
今日おこっていることは、たまたま不況になってしまった、
折り悪くサブプライムが爆発した、という半端なものではありません。
厳しいようでも、人類の歴史からみれば、転換点であり、
素晴らしい時代の始まりとなる可能性もあります。
 
少なくとも、従来の世界を動かすシステムは、「戦争」を前提にして
きました。 資源の大量消費、大量生産、大量消費、この経済の
流れは、必ず、供給過剰状態となり、不況を招きます。
不況から脱出する方法は、従来、戦争しかなかったのです。
今回も過去のパターンを繰り返すなら、世界大戦を起こすしか
景気回復の処方箋はありません。
 
ところが、湾岸戦争の際、戦争が経済活動を低下させるという
状況が発生しました。 兵器の攻撃力が強くなりすぎたこともありますが、
何よりも、戦争の情報は世界を駆け巡り、消費者心理を極端に冷やして
しまいます。 日本では、湾岸戦争を引き金にバブルが崩壊します。
冷戦構造を支えるのに必須の存在であったソ連は不要となり、
あっという間に、崩壊します。  この深刻な経済危機を先延ばしするため、
新たなバブルが仕掛けられました。 やがて、サブプライムなどに
つながっていきます。 
バブルですから、破綻するのは当然です。
2008年問題というのは、ファイナンスの業界関係者の間では、
10年前から、つまりサブプライムという時限爆弾がセットされた時から、
囁かれていたことです。 
 
9.11は、決定打になりました。 国家間の正面戦争ができないならば、と、
「非対称戦」、大国vsテロ、という新たな戦争モデルが構築されましたが、
結果は、更に猛烈な不況でした。 特に、世界の巨大市場である
米国の消費者心理が、とことん冷え込んでしまったのです。
戦争は、更なる不況を招く、これは、経済政策執行側にとっては、
伝家の宝刀を抜けなくなったという「深刻な大問題」なのですが、
我々、一般人にとっては、全く、新しい、平和を前提とする世界経済システム
構築が始まる可能性をはらんでいます。 現実は甘くはありませんが、
ただ、少なくとも、もう戦争拡大をやる訳にはいかなくなったのです。 
 
19世紀以降、石油を大量消費する経済システムが世界を動かして
きました。 自動車エンジンに選ばれたのは、当時としては、最も、
エネルギー効率が悪かった、ガソリンで駆動する内燃機関です。
石油大量消費の象徴として、自動車産業が製造業最大の産業として
工業界を引っ張ってきました。 戦争になると、軍事産業よりも、
自動車産業が、戦闘機や戦車を大量供給してきました。
医薬品産業も、ルーツ自体は石油産業より古いのですが、
次々と石油資本に組み込まれ、石油化学製品を大量生産・販売
する産業として成長します。 石油化学産業にとって、医薬品「部門」は、
生産量でこそ目立ちませんが、収益では、最大の貢献をしてきました。
 
最早、石油大量消費というモデルは成り立ちません。
戦争と言う究極の特需を期待できなくなった上に、
誰の目にも明らかとなってきた環境問題の深刻化が
限界に近づいています。
 
19世紀モデルに固執してきた米国自動車産業は、
いくら公的資金を投入しても、再生は無理でしょう。
未来経済型の新製品をつくる技術がないのです。
その点、日本の自動車産業は、早くから、脱石油技術を
蓄積してきました。 これからは、世界を制する可能性を
もっています。 大量解雇を断行する会社が、
大きく成長するのは、新たな問題を孕んでいますが。
 
医療の世界も、これまで通りにはいきません。
石油化学製品としての医薬品を大量供給する
システムは、いつまでも続かないのです。
患者の体がもたないからです。
大量に石油化学製品を投与されれば、
身がもちません。
お金という面でも、日本の国民健康保険であれ、
米国の民間医療保険であれ、これ以上、支払いが増えれば
パンクします。 今のところは、残念ながら、
従来の医療をそのままにして、単純に、
医療費を削減する方向で、政策が動いています。
 
世界が大きく動く時、古い考え方を新しくできない人は、
往々にして、病気にかかりやすくなります。
時代の変り目には、どうしても病人が増えてしまいます。
 
更に、医療費削減圧力が強くなっていくでしょう。
 
 
患者一人ひとりの状態に合わせ、余計で、過度な
治療をするのではなく、本人の持つ生命力を
どこまで引き出せるか、を中心に据え、
医療本来の姿に回帰しない限り、
抜本的な解決は訪れないでしょう。
 
医療従事者や、食事など、病人の
お世話をする人、とにかく、「人」には、
従来以上に、予算を廻す必要があります。
一方、薬剤使用量は削減し、また、
一見、高度な技術のようで、実は、
患者の健康回復に寄与していないものは、
健康保険適用から除外していくべきでしょう。
 
この12月で、農林水産省が抗生物質を
承認しなくなって、17ヶ月が経ちました。
これからも抗生物質が承認される可能性は
なく、逆に、既存承認済み抗生物質の
使用量が減らされる傾向にあります。
大量の抗生物質を浴びた家畜の肉やミルク、
卵を食べてきましたが、やっと、「正常化」する
方向へ動き始めました。 食べる物が異常では
病人が増えるのは当たり前です。
また、畜産業界での抗生物質大量使用は、
薬剤耐性問題や、院内感染の震源地として
警鐘を鳴らされてきました。
動物用医薬品の世界は、
一足先に、真っ当な方向に動き始めています

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