このブログはリンパ球バンク株式会社の社長時代に、会社社長ブログとして会社HP上に掲載されていたものです。ちょうど還暦を迎えるタイミングで社長の責を後任に譲り一時は閉鎖しておりましたが、再開を望まれる方もいらっしゃるため、別途個人ブログとして再掲載するものです。ANK療法という特定のがん治療に関しては、同法の普及のために設立されたリンパ球バンク株式会社のHPをご覧ください。
本ブログは、あまり標準的ではない特殊な治療の普及にあたり、「常識の壁」を破るために、特に分野は特定せずに書かれたものです。「常識とは、ある特定の組織・勢力の都合により強力に流布されて定着したからこそ、常識化した不真実であることが多い」という前提で書かれています。
TOP > バグダット陥落10周年
2013.4.9.
今年は、米軍単独によるイラク侵攻10周年ということで
ようやく、日本のメディアも、少し、真っ当に近づく報道を
始めております。
大量破壊兵器を所有しているという理由だけで
勝手に、他人の国へ侵攻し、国内を無茶苦茶にして
国家元首を殺害、その後、10年、いまだイラクは
大混乱の中にあり、米軍侵攻前より、国民の大半が
日々の生活に苦しみ、健康を蝕まれています。
大量破壊兵器をもっていることを理由に勝手に
侵攻していいなら、米国こそ、真っ先に標的にすべき、
ということになります。
圧倒的に大量の大量破壊兵器をもっているのは
米国ですから、「お前、大量破壊兵器をもってる
けしからん奴」など、「あんたにだけは言われたくない」でしょうね。
実際、米国CIAの末端組織であった
アルカイダは、生みの親である米国を第一の標的としています。
この組織、日本を第二の標的としてきましたが、
英国より日本を上に扱うのは、何といっても
湾岸戦争で、もっとも資金を供出したからですが
もう一つは、日本の首相が、常に、米国支持と
言ってしまうからです。
バグダット陥落10周年を巡る番組でも、
小泉首相が、米軍の侵攻を支持する、と
声明を発表する場面を流していましたが、
あんなことを、まともに一国の首相が言ってしまうと
当然、敵対勢力に対して、日本を標的にしなさい、
と挑発することになります。
また、支持したんですから、当然、責任を生じます。
今のイラクの混乱に対して、日本はどう責任を取るのか!
と言われてしまうわけです。 で、米国が、何かをする、と
決めれば、日本も支持したんだから、応分の負担を、
と請求書が届くのです。
このところ、TVの報道番組では、過去の首相発言のシーンを
流して、あの時はこう言ってる、で、今はどうか、という
パターンが目につくようになってきました。
どんどん、やるべきですね。
政治家の発言は、往々にして、一貫していませんが
言ったことには、ちゃんと責任を取ってもらわなければ
いけない、というより、責任をとれない発言をして
もらっては困ります。 日本人は、すぐに政治家の発言を
忘れてしまいますが、国際社会では、執拗にあの時、
こう言った、と追及されます。軽々しく、その場しのぎの
発言を国家元首が繰り返すなど、亡国の愚挙です。
さて、イラクに侵攻してみたら、大量破壊兵器はなかった、
ということになっています。 実際には、あったのです。
米国は、決定的な証拠を握っていました。
イラクは、炭疽菌の大量培養システムを購入していました。
その写真は、1988年のニューズウィーク誌にも
掲載されています。 米軍侵攻時にも、もっていたのか
どうかは、報道されていませんが、間違いなく、米国は
イラクが大量破壊兵器を導入した事実を知っていたのです。
他ならぬ、米国が、この生物兵器製造装置をイラクに
売ったのですから。
もちろん、装置そのものは、どうということのないものです。
重要なのは、生物兵器として機能する炭疽菌の種株です。
この作り方は、とても、このブログでは書けない、かなり
とんでもないものです。 米国だからこそ、できる、荒業を
用いるのです。 覚えてらっしゃる方がいらっしゃるかどうか、
アフガン侵攻以来、米国で、「バイオテロ」の警告と報道されると
大騒ぎして、やれ、ワクチンだの血清だの、と「対策」について
情報が飛び回るのは、決まって、天然痘と炭疽菌です。
炭疽菌は、白い粉として、撒かれるので、封筒を開けたら
白い粉が入っていて、パニックになった、そういう話が
方々で、飛び交い、日本でも米国のバイオテロパニックの
状況がよく報道されていました。なぜ、米国は、天然痘と
炭疽菌を、特別に恐れてきたのでしょうか。
「実用化」されていることを、よく知っているからです。
なぜ、知っているか、は、お察しください。
さて、炭疽菌兵器はともかく、イラクのサダムフセインは、
かつて、米国にとって、英雄でした。
米国は、惜しみなく、軍事援助(つまり、旧式になってきた
兵器を高く売ること)を続けていました。
特に、イラン革命後、イランイラク戦争の際には、
米国、英国、ソ連、フランス、中国、要するに
国連常任理事国がそろって、サダムフセイン率いるイラクへ
徹底した軍事援助を実施していました。
日本は、港湾設備や道路、海水淡水化装置といった
インフラ、ドイツは化学兵器製造技術、イタリアは
要塞システムを提供し、第二次大戦負け組の
旧三国同盟各国は、正面装備以外の分野で
サダムフセイン政権を懸命に支えていました。
それが、突然、フセインは悪魔にされてしまいます。
クウェートへイラクが侵攻したから、イラクは悪者に
なってしまった、とされましたが、いや、それはおかしい、
米国は、イラクからの事前通告を受け、
イラク軍のクウェート侵攻を容認した、と
当時の米国大使が証言し、日本の主要メディアでも
発言要旨が報道されています。
日本の新聞記事をずっと切り抜いておけば、
如何に、一貫性のかけらもないかが手にとるように
わかります。
では、なぜ、イラクは、あそこまで嫌われて、
世界中を敵に回して、湾岸戦争に巻き込まれていったのか。
エジプトや、シリアまでが、英米軍の同盟軍として
湾岸戦争に加わる、これは、当時としては、かなり
異様な状況です。
この問題に関しては、報道されていない情報が多く、
また、かなり複雑ですので
またの機会に。
そもそも、イラクは人為的に国境線をひかれて
無理やり作られた国です。
わざわざ、シーア派が強い地域とスンニ派が強い地域
そして、クルド人が主に住む地域を分割して国境線を
引いたものです。クルド人にいたっては、イラン、イラク、
トルコの三国に分割され、国を持たない、常に迫害される
民族となっています。歴史的に、まとまりやすいエリアの
真ん中に国境線を引き、もめやすい民族を一つの国に
してしまう、典型的な分割統治政策の申し子として
つくられた国です。