このブログはリンパ球バンク株式会社の社長時代に、会社社長ブログとして会社HP上に掲載されていたものです。ちょうど還暦を迎えるタイミングで社長の責を後任に譲り一時は閉鎖しておりましたが、再開を望まれる方もいらっしゃるため、別途個人ブログとして再掲載するものです。ANK療法という特定のがん治療に関しては、同法の普及のために設立されたリンパ球バンク株式会社のHPをご覧ください。
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2012.3.15.
ネアンデルタール人の集落を徹底的に調査し
一体、何を食べていたのかを研究したレポートがあります。
一言でいうと、「何でも食べた」ようです。
数千種類の「食料」がみつかったそうですが
その中には、数十種類の、かなり危険な毒性を
もつものも含まれていました。
どうやって解毒して食べたのか、いや、間違えて
食べてしまった? ネアンデルタール人は平気だった、、、
諸説、噴出しますが、引き合いにだされた先例として
白亜紀の草食恐竜の胃のあたりから、堅い殻をもつ
実がたくさん、みつかり、これを食べたんだろう、
ということになったのですが、毒をもつものもあるのです。
割とよく、特定の実がみつかるため、つまり、その実が
胃袋の中にある間に化石になった、死んでしまったという
ことですから、どうやら、これは、毒を食べて死んでしまったのでは?
と、考えられています。 恐竜絶滅説の中で、結構、有力なのが
「お花畑」仮説ですが、花を咲かせる被子植物が地表を覆い、
昆虫には蜜をあげ、そのかわり、花粉を運んでもらい、
一方、役に立たない恐竜には、毒をもった、というものです。
ともかく、どうやら、ネアンデルタール人は、毒を食べてしまう
こともあったらしい、、、、 という解釈があります。
何でもかんでも食料を集めようとする過程の中で、
毒があるかもしれない未知のものにも手を出したのだろう、
と考えられています。
そして、毒見は、男の役目(だったのだろう、、、)。
サバイバル屋さんや、外人部隊のような強者たちは
毒かどうか、どうやって見分けるのか。
覚えてしまう、というのが基本ですが、これはどうだろう、、、
という時、皮膚にこすってみて、発疹しなければ、食べられる(だろう)
というやり方が伝えられております。(やったことはありません)
免疫細胞は、小腸や肝臓、そして皮膚に大量に集まっています。
脾臓にもいますが、要するに、外部から入ってくるものと大量に
接するところにウジャウジャといるわけです。
毒を食べてしまうと、肝臓が処理をすることになります。
ところが、肝臓から脳へ向かって信号を伝える神経がありません。
そこで、肝臓にいる免疫細胞が、皮膚にいる仲間に信号を送り
ブツブツをださせたり、何らかの免疫反応を起こします。
脳は、それを目でみて、あれ、変なものを食べたらしい、
と判断するわけです。
また、脳はブドウ糖以外は、あまり代謝しません。
エネルギー消費も酸素消費も図抜けて多い上、
相当のグルメなのです。
その栄養を送るのが肝臓の役目ですが、
アホな食べ物選びをして、毒を食べてしまうと
肝臓は脳への栄養を渋ります。
それでも、アホな判断をやっていると、
肝臓は、脳の血管を拡張させるペプチドホルモンを
放出します。つまり、脳の血管を切ってしまって
アホな判断をしないようにするのです。
肝臓は、脳との神経を介した情報のやりとりがないため
沈黙の臓器、症状が悪化していても自覚されず、表面化したときには
相当、進んでしまっている、という一面もあり、また、
判断・決断の臓器ともいわれています。
肝臓がへばってくると、判断力や決断力が鈍るのです。
これは、私も肝不全を経験していますので、確かにその通りという
ことは実感をもってわかります。
さて、「植物だから体にいい」と言われますが、
人類が食料源確保のため、様々な植物を食べようとした際、
ほとんどの植物は、毒がある、消化できない、そもそも食べるところがない、、、、
植物は人間に食べられるために生きているのではなく、進化の新入生が
食べたいといっても、そう簡単に、餌にはなってくれなかったのです。
数万年におよぶ、栽培植物の確立という知恵が、人類の繁栄を
もたらします。
(続く)