このブログはリンパ球バンク株式会社の社長時代に、会社社長ブログとして会社HP上に掲載されていたものです。ちょうど還暦を迎えるタイミングで社長の責を後任に譲り一時は閉鎖しておりましたが、再開を望まれる方もいらっしゃるため、別途個人ブログとして再掲載するものです。ANK療法という特定のがん治療に関しては、同法の普及のために設立されたリンパ球バンク株式会社のHPをご覧ください。
本ブログは、あまり標準的ではない特殊な治療の普及にあたり、「常識の壁」を破るために、特に分野は特定せずに書かれたものです。「常識とは、ある特定の組織・勢力の都合により強力に流布されて定着したからこそ、常識化した不真実であることが多い」という前提で書かれています。
TOP > チェルノブイリから始まった弊社の歴史
2011.3.19.
リンパ球バンク株式会社の創業者は
チェルノブイリの死の灰を飲み込み、
悪性リンパ腫B型を発症、余命宣告を
受けられた原田光博さんでした。
原田さんは、チェルノブイリから数百km離れた
オーストリア、イン川で溺れ、汚染された
川の水をのんでしまいました。
私は、総合商社に入社して2年がたったころで
最初の海外出張が、このイン川だったので、
何とも不思議なご縁です。
原田さんに最初にお会いした時、
いきなりイン川の話から始めてしまい、
なんで、日本人が滅多にいかない川の話を
始めたのが自分でもわからなかったのですが
「私はその川で死の灰を飲んで、がんになったんです!」
と聞いた時は、えっ?! と驚きました。
私が最初にイン川を訪れたのは、
チェルノブイリの少し前でした。
その後、ヨーロッパの天産品から
抽出した医薬品を大量に輸入していましたので
各地の汚染度合にも注意しなければいけなかったのですが
一時的には、いたるところ、汚染されていました。
ただ、チェルノブイリ周辺を除けば、急速に汚染レベルは
下がっていきました。
今、暫定基準の数倍の放射性ヨウ素が検出された
ホウレンソウが出荷禁止になったというニュースが
流れています。 法律だからしょうがないのすが
そんな程度で、実害が出るはずはありません。
私、喜んで食べますけど、ちゃんとお金はらって。
被災地の方がつくった食べ物とあれば、余計に
そうしたくなります。 基準値というのは、絶対正確な
根拠があるわけではなく、当然、「さば読み」もあります。
濃度と量、種類、一日当たりの数字なのか、一回の量なのか
いろいろな計算の仕方がありますが、たまに、基準値の
何倍程度の牛乳のんだり、ホウレンソウ食べた位で
どうこうなることはないです。
さて、溺れて一命をとりとめたものの大量の
汚染水をのんでしまった人が7~8人
いたそうですが、6~7人が悪性リンパ腫のB型を発症し
亡くなられたということです。 原田さんも大腸のある部分に
前がん細胞(がん細胞に化ける直前)の巣ができてしまい、
次々に新たながんが発生する状況となりました。
世界中の名医とされる医師やメイヨ―クリニックなどにも
あたったのですが、結果はだめで、最後にたどりついたのが
京都大学の免疫細胞療法でした。 今日、日本各地で
行われているNK細胞療法を標ぼうする治療法の元で、名称は
活性化NK細胞療法とか、BAK療法とか、それぞれ言って
おりますが、中身はほぼ同じです。Activated NK の略で
ANKと称しているものもありますが、これも中身は同じです。
こうした治療法では、どうにもならず、原田さんが頼りに
していた京大の教授自身が、がんで亡くなってしまいます。
そこで、出会ったのが、本物のANK免疫細胞療法を開発した
京大の医師二人でした。 自分の命が助かり、この治療法を
世の中に広めなければいけないと、強引に世界最先端の
研究の最前線にいた研究者を引っ張り出し、研究者の
一人が小さなクリニックを開設、原田さんや財界の仲間、
開発医師二名とで、小さな会社を設立しました。
ANK免疫細胞療法そのものは、永年、腫瘍免疫の研究に
携わってきた研究者が開発したのですが、会社の創業に
ついては、やはり、原田光博さんの功績が大きかったのです。
その後、17年、お元気にご活躍されます。
ただ、非常にひつこい前がん細胞の巣がある
特殊なケースですので、
がんをたたいても、しばらくすると新たな
原発性がん(オリジナルのがん、という意味です、
原子力発電所性のがん、という意味ではありません)が
出てきます。
最後、リンパ球バンクの経営は君がやれ! と、おっしゃり
バトンを渡されてから、なぜか検査も受けなくなられ、
気づいた時は、膨大ながん細胞が発生、ANK免疫細胞療法に
よる治療再開の前日に、病院で亡くなられました。
私自身も、親が被曝の疑いがあり(広島)、子供のときに
白血病の疑いで、首がパンパンに腫れ、死にかかっています。
その後も、ずっと血液の異常が続きました。
仲がよかった従兄弟が、こちらは正真正銘の広島二世で
若くして白血病で亡くなっており、
いつかは、この病気を治す方法をみつけると
幼いころに決めたのを覚えています。
その後、更に、様々な形で被曝します。
トリチウムや、カルシウム45、プルトニウム、、、、
今回の原発事故の報道をみていると、
原田さんや、この仕事につながる因縁を
思い起こすのです。