このブログはリンパ球バンク株式会社の社長時代に、会社社長ブログとして会社HP上に掲載されていたものです。ちょうど還暦を迎えるタイミングで社長の責を後任に譲り一時は閉鎖しておりましたが、再開を望まれる方もいらっしゃるため、別途個人ブログとして再掲載するものです。ANK療法という特定のがん治療に関しては、同法の普及のために設立されたリンパ球バンク株式会社のHPをご覧ください。
本ブログは、あまり標準的ではない特殊な治療の普及にあたり、「常識の壁」を破るために、特に分野は特定せずに書かれたものです。「常識とは、ある特定の組織・勢力の都合により強力に流布されて定着したからこそ、常識化した不真実であることが多い」という前提で書かれています。
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2011.2.22.
先進医療制度は今後どうなるのか。
毎年のように内容が変わっていますから
どう転ぶかはわかりません。
平成19年 施行
高度先進医療制度適用項目の9割を
同制度廃止とともに抹消、24項目のみを
受け継ぐ形でスタート
新規申請は受け付けず、最長10年で全項目を
適用停止とし、制度自体も消滅する前提
平成21年 内外の批判を受け、新規申請を受け付け
「同制度は、海外で承認済みか、国内で健康保険適用済の
ものを適用拡大することなどを想定しており、先進的な
医療は対象としておらず、審査する体制にもない、
よって、適用申請があったペプチドワクチン3件については
審議することができない」、と発表された。
なお、ペプチドワクチンのことを世界で初めての
きわめて先進的なものと表現していましたが、
ペプチドワクチンなどは、70年代以降、世界各地で
散々、臨床試験が行われ、明確な効果を示したものは
殆どありません。
平成22年 新規申請案件の適用が認められ始める。
ただし、適用を申請した時点で、治療行為を中止することが
義務付けられている。
という状況で、つまりコロコロ方針が変わっていますので
今後、どうなるかは予想困難です。
ただし、政府は混合診療を規制する大方針があり、
混合診療適用を例外的に除外するのが趣旨である
先進医療制度を、本格的に拡大するはずはありません。
そんなことをするなら、最初から、混合診療を認めれば
そもそも先進医療制度は必要なくなるからです。
ややこしい話で申し訳ありません。
でも、私が悪いのではないのです。
先進医療制度そのものが、訳のわからない
ごちゃごちゃとした制度なのです。