今年も年の瀬となりました。
この一年を振り返って、ANK免疫細胞療法の
説明を聞かれた方からのご質問で、
一番、答えに窮したのは、この一言でした。
「こんな素晴らしい治療法が、なぜ、もっと普及しないのですか?」
申し訳ございません。
それは、私の不徳の致すところでございます。
つくづく感じるのは、日本人は、世界の中で、
ずば抜けて、「人がいい」、ということです。
この質問が出てくるのは、日本が恵まれていることの
証なのでしょうか。
戦争を繰り返し、飢餓や不正に汚職、果ては虐殺、、、
「いいこと」や、「正義」がそのまま広がる、
ということは、普通はない、のがこれまでの
世界の常識です。 日本も問題だらけなのですが、
表面的には、これほど平和に見える国はないでしょう。
確かに、日本は、世界で図抜けて恵まれた国でしょう。
免疫細胞療法が普及(まだ、チョロチョロですが)した
世界で、唯一つの国です。 他の国?
まず、認めないでしょう。
医療ビジネスに携わってきたものからみれば、
この療法を、おいそれと既存の権威ある人々が
認めるとは考えられないのです。
その点、日本には、まだ自由があります。
なかなか新しいものは認めませんが、
欧米ほど、激しい迫害を受ける訳では
ありません。
実際、新しい発明や発見を発表した人々は、
大抵、ひどい迫害を受けます。
認められ、有名になるのは、亡くなった後、
ということも珍しくありません。
それでも認められたら、まだましです。
アイザックニュートンという人は、最後の
職業が、英国造幣局長官です。
金の価格を初めて標準化した人、
金が金貨として流通、これが、後の、
金本位制度につながっていった、として、
ナショナルジオグラフィック誌で紹介されて
います。 この人物、晩年、御執心だった
仕事は、偽札の摘発です。
容疑者を陥れ、自ら尋問し、
絞首刑にかけました。
リンゴが落ちるのを見るだけでは
飽き足らず、あくまで、
万有引力を証明した、のです。
これだけ、パワーがあるからこそ、
万有引力の法則は、「勝った」のです。
今日では、正しい訳ではないことが
明らかにされています。
かたや、ニュートンが目の敵としたライバルであった
物理学者、ゲーテの場合は、物理学者としての
名を消され、カオス理論が登場するまで、
哲学者として評価されてきました。
ニュートンは、光と色の原理でも有名です。
ボーっとりんごが落ちるのを見なくても、
物が落ちる位は分かりますが、光と色の原理は、
もっと高尚なものです。
一方のゲーテの光の法則は、まだ、最先端の科学者が
注目しているだけで、一般には
殆ど受けいれられておらず、
依然として、ニュートンの
光と色の原理が、「勝って」います。
このブログでは、ほんの少しだけ、
裏話的なことも書いてきましたが、
ネガティブな話は、気持ちまで
ネガティブにするだけです。
過去、とても、まともに書けないような、
つまり、このブログで書いてきたような
代物ではない、もっとえげつない現実を見てきましたが、
それでも、夢も希望も失わず生きてこれたのは、
人の心に咲く美しい花が見えるからです。
未来に希望を持てるような
表現を工夫する、、
なんで、こんないい治療法が広がらないの?
と、素朴に質問される方々にとって、
もう少し、優しい表現をする、これが、今後の
最大の課題です、難しいけど。
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