2017.8.25.



今年のNHKスペシャルは
戦中〜戦後の
「都合の悪い真実」に
迫っていく企画が目白押しで
何とか、録画をしておいて
観るようにしています。

戦後の日本で
もっとも資金を動かす力があった人
といえば、田中角栄氏と
児玉誉士夫氏でしょう。

ロッキード事件のころは
まだ子供でしたが、後日、
航空機やエネルギー分野の
仕事と係る中で、どうも事件に
関係していたような、、、 という人々と
会うことになります。

今年のNスぺをみていて
あ、あの人、こんなこと言ってる、、、と
少し驚きながら、拝見させていただいております。


戦後、日本軍は膨大な資産を保有しながら
これを、「国策」として、軍関係者が隠蔽し
闇市で捌きながら私財を肥やし
一方で国民は飢えを凌ぐに必死な様子も
取り上げていました。

戦後の資産収奪のすさまじさについては
身の回りでも実例をいくつも聞いています。
今回は、書きませんが。


太平洋戦争を、日本という国が
欧米列強と戦った、という観点でみてしまうと
絶対をつけてもありえないような奇妙なことの
オンパレードです。
日本人という立場からみれば
「裏切り者」どもが、国のかじ取りに
大きな力をふるっていた、
と見えるのですが、
Nスぺでは、戦中のことはともかく
戦後、陸軍関係者を中心に、
米軍に協力することで、戦犯として裁かれるのを回避し
それどころか利権を手にしていった人々の
実名と写真や動画を放映していました。


終戦時、日本航空総軍、いわゆる日本空軍は
旧海軍航空隊に所属していた作戦用航空機1万機
旧陸軍航空隊から引き継いだ作戦用航空機2万機を
保有していました。 
整備状態や部品不足の問題、パイロットの問題、
燃料など、完璧な状態からはほど遠いとはいえ、
一応、万余の航空機を特攻出撃させるくらいの
戦力は維持していました。
しかも高性能機は、大東亜決戦機に指定され
前線から遠ざけられます。

国民が無差別爆撃に苦しむ状況でも
サイパンを空爆できる重爆「飛龍」は温存
たまに米軍機と交戦すると結構、圧倒していた
疾風や紫電改も、本土防空戦からははずされ
敵の戦闘機より速く飛べる百式司令部偵察機四型も
前線には出さない、、、 
徹底して、勝てそうな兵器は
戦闘に出しませんでした。
海軍も同じです。
人間魚雷よりはるかに実用的な
特殊潜航艇も、大量生産され
出撃の機会をうかがっていましたが、
本土決戦のため温存ということで
出撃が禁止されていました。
人間魚雷でも有効な対策をうてなかった米軍は、
本土に接近する米軍艦艇にとって
対抗策がないものの代表格として
特殊潜航艇の大部隊に
頭を悩ませていました。

つまり、如何なる機密も
筒抜けだったということです。

Nスぺでもやっていましたが
B29迎撃にはうってつけの
局地戦闘機「雷電」は
三菱名古屋で、量産に入っていました。
ところが、米軍は、正確な工場の図面を所有しており
ピタリ、雷電生産区画だけを吹き飛ばします。
なぜ、開戦後に量産が始まった戦闘機の
正確な製造ラインの位置を知っていたのか
「解説」はなかったですが。


危機に際して、有効な戦力を温存と称して
実戦投入せず、
沖縄を本土決戦の時間稼ぎとして
住民もろもと捨石とし、そこまでやっておいてから
さっさと降伏を受諾し
その後は、民間人の犠牲を顧みることなく
ソ連軍の侵攻を放置しながら
軍の資産の私物化に狂奔する、
そういう人たちが、戦後の日本の
リーダーとなっていったわけです。

こうした一連の史実は完全に
隠されてきたのではありませんが、
大々的に周知徹底されることもありませんでした。
一連のNスぺは、まだまだ一端に過ぎないとはいえ
戦後史の底流にスポットを浴びせるものと
今後の展開に期待します。


Nスぺでは、戦後の混乱期に財を為した
田中角栄氏をはじめ、新宿界隈の土地を
買いあさった中国人の「実業家」も登場していました。
NHKさんも、なかなか、やる気がでてきたんでしょうか。

一連の「転んだ人々」の中に、
辻政信と服部卓四郎の名前と写真が
でていました。

番組では、戦後、米軍に積極的に協力して、戦犯とされなかった
という紹介ですが、この両名、戦前から、米軍に
最大級の「協力」をしています。

(続く)