2008.12.24.
 
 
子供のころから、一度、死海にプカプカ浮かんでみたい、
と思ってましたが、やっと念願がかないました。
本も読める、という話だったですが、実際には
浮き過ぎて、ちょっとバランスを崩すと、
コロンとひっくり返ります。 
本を読むには、技がいります。
 
向こう岸はイスラエル領、そして、確か、あの辺りだったはず、、
死海文書がでてきたクムラン洞窟があると思しき山腹を眺めていました。
 
ヨルダンでは、博物館や書店なども訪ね、
日本で語られているのとは、かなり異なる
彼の地でのストーリーを調べてきました。
 
死海文書の実物や、クムラン洞窟にあった石造の机や椅子、
あるいは、イエス本人が使った可能性のある品々に触れながら
「歴史解説」を読みあさります。
 
以下、現地で語られる歴史の中のイエスの物語
 
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ローマ共和国では、ローマ神話を真実とし、宗教は原則、禁止されていました。
ところが、ユダヤ教だけは布教の自由まで認められ、特権が与えられていました。
 
ユダヤ教の中でも、ジェダイの騎士団は、
特別、ローマの政治の中枢に浸透、
絶大な影響力を持っていました。 
ジェダイは、モーゼの律法を重んじます。
彼らに死後の世界という概念は存在しません。 
個人の死については何の意味もなく、
ただひたすら、子孫達がこの世の富と権力の
全てを手にする日、個人ではなく、
「民族全体としての救済」が訪れるまで、
今日を生き、この一瞬を生きるのです。
 
ジェダイは厳しい修行に耐え、
瞑想により、モーゼの秘儀を体得します。
すると、真理を分かり、
Force (理力)という、超能力を身につけるそうです。
この超能力を駆使して、共和国内すみずみにまで、
諜報活動を行い、敵を暗殺し、
そしてローマの中枢を操るのです。 
彼らの仲間内の挨拶は、May the Force be with you !
理力と共にありますように。
 
イエスもモーゼと同じように、砂漠で40日間、
絶食し、モーゼが体得したであろう秘儀を身につけます。
 
ジェダイもイエスも同じように思えますが、修行の結果は、
善悪紙一重。 双方とも、相手はダークサイドの虜となり、
悪霊にとりつかれている、と罵り合います。 
話し合う、という余地はありません。
完全に、相容れない敵同士なので、
ただ対立し、戦うしかありません。  
 
当時、ジェダイの謀略に敢然と挑んだのが、エッセネ派キリスト教団です。
クムラン洞窟やカッパドキアの地底都市など、文字通り、地下に
潜って抵抗運動を試みます。 最盛時でも、4000人を超える
ことはなかった、と書いてありました。 そのリーダーのバプテスマの
ヨハネが殺され、ヨハネから洗礼を受けていたイエスは、
ゲリラ組織のリーダーを襲名します。
結果は、ジェダイがイエスをローマ帝国
執政官に密告、十字架にかけられます。
大きなロザリオならよく書いてありますが、
INRA つまり、「ユダヤの王」として、
ローマ帝国によって処刑されます。 
 
さて、ジェダイは、イエスが生まれる前の時代、フェニキア人の
交易都市カルタゴを、共和国の宿敵として討つべし、と扇動します。
ある有名なSF映画では、「商業都市連合」と呼ばれています。
名将ハンニバル率いるカルタゴ軍に、散々、苦戦を強いられたローマは、
ジェダイの扇動の下、軍事色一色となり、やがて、共和制を廃止し、
皇帝が全権力を掌握する「帝国」となります。
 
イエスが、ユダヤの王として処刑された後、それまでジェダイに
翻弄されてきた帝国は今度は、
ジェダイに「逆襲」をかけます。 
次々と倒されるジェダイ。 
マサダ砦の陥落をもって、今度は、生き残ったジェダイが
抵抗する側となります。 映画では、帝国の皇帝自身が
闇のジェダイのボスという設定になっていますが、実際の
歴史では、どうだったのでしょうねえ。
 
 
カルタゴは、交易で栄え、そもそも商業や金融、鉱工業に
建設業(ソロモン王の神殿やギリシアの神殿を建てていました)、
また、芸術活動、とにかく、平和を前提とした事業を
営むフェニキア人は、戦争を嫌い、普段は
軍隊も持っていません。 将軍は、すぐ権力を握るので
よろしくない、と、戦争が始まる時に臨時に選任し、
兵隊はお金で傭兵を雇います。 
ローマは、自分達より優れた文化を誇る
フェニキア人に、憎悪をむき出しにします。
その実、ローマ神話は、ギリシア神話の焼き直し、
そのギリシア神話は、元を辿ればフェニキア神話のコピー。
ローマ帝国をベースに発展したヨーロッパですが、
ヨーロッパ(エウロパ)とは、フェニキアの娘という意味です。
レイア姫という女神様もいらっしゃいました。 
フェニキア文明を土台にしながら、本物のフェニキアは
なかったことにせんものと、カルタゴの男は処刑、女は売春婦として
売り飛ばし、かつて世界で最も繁栄した都市は、
二度と永久に復活することがないよう、
草も生えないように大量の塩を撒かれます。
塩で、存在までも消す。
デススターよりも、遥かに現実的で、
低予算な方法です。
 
 
塩が効いたのかどうか。
かつてのカルタゴの地は、今も荒れ果てた荒野。
現在のチュニジア共和国の首都、
チュニス付近にあります。
 
 
今日、チュニジアを訪れる日本人は
少ないですが、映画館のスクリーンで
その風土を垣間見ることはできます。
映画スターウォー
ズの屋外ロケ地は、
チュニジアだからです。