2008.11.11. 先日、エイズワクチンの話を少し書いたら、シンクロニシティー(共時性、遇有性、あるいは、サルの芋洗い現象、と言われている現象)でしょうか、AFPがエイズワクチンのニュースを流していました。四半世紀にわたるエイズワクチン開発への取り組みは、、、暗雲がたちこめているかにめるが、一般に考えられている以上に期待が持てるようだ、、、、という書き出しから始まる記事は、キラーT細胞を投入するエイズワクチンが、サルのSIVを抑制した、、、 といったことが書いてあります。読んでる限り、とても期待はもてませんが、私も、エイズのウィルスがHTLV−IIIとか、ほかの名前で呼ばれていた頃、世界中のエイズ患者と会って、治療薬の開発に走り回っていました。なんとか、決定的な治療法が出て欲しいと願っていますが、ワクチンでエイズを、というのは、正直、理解できません。 さて、本題のNK細胞の武器。 どうやって、がん細胞を認識するかについては、かなり問題だらけの情報が氾濫しているので、しっかり整理する必要がありますが、どうやって、がん細胞を殺すかについては、特に、今、ほんとうはこうなんです、と言う必要もないと感じております。 よく方々のHPに、パーフォリンとか、グレンザイムとか、説明が載ってますが、余り書いていないかな、と思うのは、接着力のことでしょうか。 活性が低いNK細胞はそうでもないのですが、活性を高めると、やたらと大量に強力接着剤を分泌するのです。 これで、ベッタぁぁ とがん細胞にとりつくんですね。 樹状細胞もやたらとベタベタくっつきますが、この細胞は元々、腸管粘膜などにくっつき、張り付いている細胞なので、体中をパトロールしてがん細胞を殺して廻るNK細胞とは、接着剤の使い方が違うようです。 細胞傷害活性については、爆弾をしまってある小胞体という小さな泡のような粒を放出し、その中にある細胞膜に穴を開ける物質やら、穴から相手の細胞内に入ってアポトーシス(自殺)を起こさせる物質やらを浴びせます。自分も浴びることになるので、がん細胞との戦いによってNK細胞も傷つくのですが、条件がよければ、一個のNK細胞で複数のがん細胞を殺せます。一度にというより、一個殺して、また次のを殺す、という具合です。 今日は、余り目新しい話はなかったかもしれませんが、また明日。