2009.1.1.
 
 
新年、明けましておめでとうございます。
 
昨年後半から表面化し始めた金融危機は、
今年から本番を迎えます。
 
パンデミックフルー発生も、そろそろ
ファイナルカウントダウンの段階に
近ずいてきました。
 
世界の仕組みの根幹が変わる時、
あらゆる過去の常識が
通用しなくなっていきます。
 
 
たとえば、がんにかかったから、「がんセンター」が一番、とか、
東大が一番技術が高い、とか、一流大学病院へ行けば、
ベストの治療を受けられる、とか、こういうのも過去の常識ですね。
これらの機関は、元々から、新薬の治験を実施するところです。
「既存の治療」と、「既存の治療+新しい治療の組み合わせ」、
を比較し、統計データの精度を最優先します。
そのため、どうすれば、目の前の一人ひとりの患者さんが
助かるかを個別に考えて、個々の状況に応じた選択を
組み合わせ、治療そのものを最優先する、そういうことはできません。
一人ひとり違う治療をやったら、統計データにならないからです。
あくまで、「標準」治療を全患者に、同じ条件で受けてもらうしかないのです。
また、新しい治療を、既存の治療との併用ではなく、全く単独で
実施することは、仕組み上、できません。
実は、一流と考えられる機関ほど、
全く新しい概念に基く治療を実施するのは
難しいのです。
今まであった治療に類似する少し目先だけ
変えた、新しいもの、そういうものしか手掛けられません。 
 
がん治療を考える時、免疫力を殆ど無視してきた
標準治療の考え方が間違っていることは、「広く認識された」
まではいかずとも、「深刻に反省」せざるを得なくなってきました。
 
少なくとも、いくら標準治療を継続しても、進行がんにとどめを刺すことは
できず、その上、過度の治療により、免疫系まで叩いてしまえば、最早、
従来の治療法でできることは延命しかない、この事実は、
少しずつ、認知されてきました。
 
一方、免疫細胞療法が決定打になる、そこまでの認識を持つ
医師、患者さんは、ごくごく少数にとどまっています。
せいぜい、副作用はないし、延命やQOL改善には寄与するかも、
という見方の方が一般的です。
 
 
ANK療法は、あくまで、「治癒」を目指すものです。
 
 
ところが、治癒とか、「がんが治る」という表現は、
余程、気をつけないと、胡散臭く聞こえてしまいます。
実際、胡散臭いところが、「がんが〇〇%治る!」
という類の、分母と分子が何なのか、さっぱり分からない
スローガン的な数字だけ掲げているという実情があります。
 
 
また、昨年は、一種の「がんワクチン・ブーム」でした。
 
がんワクチンと同じではないのですが、「樹状細胞ブーム」
でもありました。
 
こういったブームは、過去、何度も盛衰を繰り返しましたが、
時間の問題で廃れます。

正常細胞とがん細胞、殆ど同じ物質で構成され、
わずかな構成バランスの違いでしかない差異を、
単純な抗原抗体反応や、
それに類じた、獲得免疫系のシステムだけを動かして、
それで、がん細胞だけをやっつける、というのは幻想です。
実際、欧米のバイオベンチャーと、大手医薬品メーカーが
総力を挙げて取り組んできた「抗体医薬品」も、
次々と新しいものが承認されてきましたが、
がん細胞だけを認識するものは、唯の一つもありません。
がん細胞に結合する抗体は、正常細胞にも結合します。
分子標的薬も同じです。
がん細胞だけを抑えることはできません。

元々、体内にあって、がん細胞を殺すことを
生業とするNK細胞。
ほんとうのところ、どうやって、NK細胞が、がん細胞と
正常細胞を正確に見分けるのか、いくら分析しても、
「それなりに、ある程度、、、」しか、分かりませんが、
事実として、正確に見極めます。
人間が勝手につくった物や、こねくり回した技術は、
所詮、底が浅く、自然に存在するものを最大限、
活用するのが現実的です。 
 
 
私どものような小さなベンチャー企業が、
世界の常識として定着した考え方に
真っ向から挑んでも、相手にされず、
遠吠えに終わってしまいます。
 
今までは、「理解される」範囲内、
「認められる」範囲内の表現に
とどめざるを得ませんでした。
 
世界の基本構造が大きく変わる時を迎え、
既成の概念や常識が、どんどん崩れていく状況下、
私達も、もっと明確かつ、スピードを上げて、
真実を伝えていく年となるでしょう。